No.111 Diary: 11/3〜11/4
観戦に行かれたかた達の興奮がさめない内にタイミング良く、と、速攻で
書きあげた3つの原稿。しかしIさんから「アップしようと思ったのですが
PCが起動しなくて」とおことわりが‥。タイムリーどころか1ヶ月以上先の
更新となってしまうそう。
‥いえ、Iさん、責めてるんじゃないですよ(いつも有難うございます)。
速攻じゃなく、ゆっくり色々と書いてみる機会に丁度良いかもしれません。
11/3〜
・Iさんから上述のおことわりと共に「私もウェーブには閉口しました」と
のコメントが。TMOの件にも触れておられました。
‥そーですよね、あのTMOは恥ずかしかった。試合前のマッチ・オフィシャ
ル紹介で、担当が日本人レフリー(しかも、去年TLの試合で私的に納得の
いかないジャッジをした人)と知って、嫌な予感がしてたんですが、案の
定でした。
・WOWOWでの放映(なんでWOWOW? ←ブーイングの嵐があったのでしょう、
J Sportsでも1週遅れの放映が決定しましたが)を録画してもらったディス
クが届いたので、家族全員で(笑)見る。現場でも思っていたんですが、
Wallabiesも、特に前半は接点で強いというか良かったんだけどなあ(と改
めて思う)。試合に関しては、生では良く見えていなかった位置でのプレー
もはっきり見えるTV放映のほうがわかりやすいです(DVD見て下さいね)。
11/4夜〜
あるサイトで紹介されていた、今回のABs来日中御世話係をされたかたの
ブログを見ました。そしたら、ABsの宿泊先が私の土曜の宿の目と鼻の先(
ズバリ隣)だった事がわかり、ガ、ガ、ガ、ガーン。
別に、どこに泊まってるんだろとか私もそこに泊まりたいとか思っていた
わけではないので、宿泊先があさっての方向だったら、ふーん、そこに泊
まってたのか、で済んだのですが、あまりにニアミスで。
実はそのホテル、日曜朝、たまたま全然別の理由で足を踏み入れてさえい
たんですよ。なのに、ちっとも知らなかった。何だか大損した気分。ブロ
グにはそのホテルのロビーでABs達を待ってサインをもらっているファンの
人達の写真なんかも載っていて、かなりリアルなショック。
日曜の朝もう少しあそこに居たらメンバーと会えたかも。空港へ行くのを
見送る事もできたのに。‥と、たっぷり10分ほど(笑)は、ガーン、ガーン
という音が鳴り続ける中でぐるぐる繰り返す後悔に苛まれていたのですが、
音が静まり思考が少しは進むようになり「その先」を思いめぐらす事が可
能になって、「もう少しあのままあそこに居て、メンバーと会って‥‥‥
その先、どうするんだ?」どうせ、英語で何かちゃんとした話ができるわ
けでもないからせいぜい「サインをもらう」くらいが関の山じゃないか。
そう気づいたので、平常心を取り戻しました(笑)。
『個人的に我が家に来てくれたラグビー関係の人達には、必ず記念にサイ
ンをして もらう事にしていますが、それ以外は、競技場の内外で有名な選
手やらそう でない(けど注目している)選手やらを見かけても』(No.44
より)、自分と何の接点もない選手に何の接点もなくただサインをもらう
事には意味を見出せない。
サインをもらったから−或はもらえなかったから− どうだこうだって事
ない。以上、理性による発言。
(‥その割には結構サインサインと騒いでなかったか?と言われそう。‥
はい、確かに。自分と何の接点もない選手でも、でも、でも、“大好き”
な選手なら、サイン、ほしくなかったと言えば嘘になる。以上、本音)。
子供達は別。子供達にとっては、サインしてもらったり握手をしてもらっ
たり、何でもない一言であっても言葉を交わしたり、そういう機会は絶対
あった方がいい。それがきっかけで夢が膨らむ事もあるだろうから。それ
ゆえ今回もスクールの子達に「ちゃんとサインをもらえるようにマジック
も忘れちゃダメだよー」なんてハッパをかけたわけだけど。
でも、私みたいな大人がABsにサインをもらって「‥ ワタシも大きくなっ
たらABsみたいになりたい!」とはならない(なれない)。特別なシチュ
エーションで出会って、言葉を交わしたりサインをもらったりできたなら、
その特別の機会の素敵な記念になると思うけれど、単にずらずらと並んで
もらったサインなんて、あんまり意味ないよな、と(少なくとも理性では)
思っている。
なので、7万円プレミアムシートのお客さん達がキャプテンズ・ラン(前日
練習)の際にメンバーのサインをもらっている姿、にも、(負け惜しみで
はなく)羨望は感じない。うん。
と、ここまでは、冷静に考えられたけど、「‥でも、キャプテンズ・ラン
は見たかったな」などと思い始めたら、又「◯◯したかったな」「□□
しとけばよかった」と、再びぐるぐる‥(笑)。
サインは要らないけど、ごく単純に「見たい、見ていたい」とは思う。
言葉にすると滑稽なのだけど、私の場合、ここには、何というか、見守り
たい、という感覚がある。
誰も見ていなくても、私は見てる。皆が忘れてしまうとしても、私は覚え
てる。ずっと覚えておきたいから、しっかり目に焼き付ける。ずっと見て
いたい、見守っていたい。
ハタからみれば、それ以前に、“見守られている”対象の本人達からすれ
ば、何とも的外れな話だと思う。
は? アンタが?俺たちを?見守る??? 確かにおかしい。だけど、
これは性格的な感覚なので、どうしようもない。
“大好き”というのは、私の場合、“世界中がそっぽ向いたとしても応援
したい”という気持ち。
無論、“大好き”なABsのプレーヤーの場合、どう考えたって、世界中が
そっぽを向くことなんて有り得ない。それどころか世界中(は大げさにし
ろ、多くの人達)が熱く応援していて、もっとずっと身近なサポーターや
ファンがたくさんいる。そんな中、気持ちだけ熱く“応援したい”と思っ
ている者が一人ぽつねんといても−或はいなくても−全然有り難くもなけ
りゃ痛くも痒くも何ともない。
と、頭では理解している。理解しているけれど、気持ちのベクトルがそう
いう方向に行っちゃう。
そういうわけで、サインを「もらう」よりは、応援の気持ちを「渡す」
「伝える」というほうが大事だったので、「もらう」事は、別にいいや、
と思えたけれど、手紙を「渡す」事にはかなり必死になってしまったので
した(前回参照)。
その手紙。
世界中がそっぽ向いたとしても(とは書きませんが)応援するよ、なんて
事を、見ず知らずの日本のおばさん一人など“いてもいなくても、全然何
ともない”All Blackに向かって綴る、このバカバカしさ。
だけど。
伝えたい事は伝えてみるようにしようと思ったんです、ある時。(詳細省
略ですが)
‥と言ったって実際には、会話や手紙で直接伝えきれない事のほうが圧倒
的に多い。
このノートに結構恥ずかしい事バカみたいな事を隠しもせずつらつら書い
ているのは、せめてこうして書き残す事で、伝えたい(たかった)思いを
とどめておきたい、そういう意識がどこかにあるからかも。
それにしても。
伝える力、という事で言えば、手紙を書きながら自分の英語力の無さがじ
れったかった。更にじれったいのが喋る力。会話力がゼロ近くに衰退して
いる事を自覚させられました。
日曜日に東京タワー下のラグビーボール型パビリオンに行った時、NZの
某TV番組が行なった、ABsの日本遠征への招待企画で見事に優勝し(て日本
にやって来)た男の子を見かけ、「Arranだよね? インターネットで見た
よ。優勝したのよね。おめでとう。日本はどう?」などと話しかけたので
すが−いや、話しているつもりなのですが−口から出ているのは自分で言う
のも何ですがメチャクチャな英語でした← とりあえず通じはしたけど、
あくまでとりあえず、という感じ(^_^;)。
うーん‥。私って、自慢じゃないけどおよそ向学心というものを持ち合わ
せないヒトなのですが、「どうせ、英語で何かちゃんとした話ができるわ
けでもないからせいぜいサインをもらうくらいが関の山」なんかじゃなく
て英語でちゃんとした話が少しはできるようになりたいなあ、と、今回き
わめて真面目に思いました。
頑張ろっ(と思っても大体3日坊主で終わるのが常なのだが)。
1年くらいして少し喋れるようになってたら(というか、その時点でまだ頑
張れていたら)凄い。そしたら自分で自分を誉めてあげよう(ご褒美はNZ
旅行 ←嘘)。
ところで。
ABsのHPのvideo(Walesに到着し、一緒に散歩を楽しみながら、東京や
カーディフのこと、ABs入りで緊張した事や心配だった事、等を語り合う、
初スコッド入りの3人)で、Zacが東京滞在中ホテルで同部屋だったDC
と一緒に踊りに出かけた(本人談。しかも踊りの身振り付き←爆※)と
知り、彼が東京でお父さんの思い出に耽ってメランコリーになってやし
ないかと本気で心痛めていた(=“見守ってあげたい”モード全開)だっ
た私は、「‥‥‥」。
20歳の男の子って、勝手に想像しているより余程元気なのね(笑。無論
そのほうが良いけど)。
2009/11/04 佳
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