No.136 スクール大会の一日
先週日曜(9/26)の、県スポーツ少年団競技別大会(ラグビー競技の
部)。
スポ少大会は県内各地域で順番に持ち回り開催で、今年は我らが安曇野
ラグビースクールの主管。6月のチャレンジカップに続き、コーチ、保護
者の皆さんには、準備や運営等大変お世話になり、有難うございました。
それにしても今回の参加記念品は豪華! 普通、大会に参加して頂戴
する賞品といえば、ペットボトル入りスポーツ飲料のケース、でなけれ
ば、ボールが1つ、で十分という感じですが、主管スクールに任される予
算を駆使して康二代表がサッと手品のように登場させたのは、ボール2個、
プラス、粉末スポーツ飲料2ケース。おまけに、各スクールで担当してい
ただく審判用のドリンクまでちゃんと手配されていたあたり、いや、お見
事でした、パチパチパチ。来年以降担当のスクールさんにプレッシャーを
与えてしまったな(笑)。
当日はまさにスポーツ日和の秋晴れ。
開会式で流れる“スポーツ少年団の歌”のタイトル『みどりの朝風』の
通りの爽やかさでした、が、この歌、タイトルはいいんだけど如何せん
どうにも古いわ ‥これが出来たのって明治?大正?‥ 私の感覚でも
そんなんですから、今の子達には江戸時代くらいの歌に思えるのではな
いだろうか。
続いてスポーツ少年団団員綱領、これは健ちゃんが担当。立派に落ち
着いてましたねー。
余談ですが、この健ちゃん、スクールメンバーのママさん達の間では
「良い旦那さんになる」との評判高し。いつもニコニコ穏やかで、小さ
い子が泥遊びをしていれば「そんなに汚しちゃったら、洗濯をするお母
さんが大変だよ」なーんて優しく注意しながらちゃんと面倒を見てくれ
ます。
選手宣誓は幸太君。いざ始めようとしたら突然「各団の代表は団旗を
持って集合(して、宣誓者の回りに整列)!」と本部席から指示が飛
び、旗手達にぞろりと囲まれるという予想外の展開にちょっと緊張気味
ながらも、「僕たちラガーマンは、ノーサイドの精神で‥」、凛々しく
宣誓してくれました(‥だけど思うに、団旗参集ってのは、綱領唱和の
ところでやらなきゃいけなかったのよね、多分。そこで忘れたので、急
遽、選手宣誓の場に旗ずらり、になったんだと思う。幸太君、おどかし
てご免)。
さて、試合はというと、小学生は低学年/中学年/高学年それぞれに
同時に行なわれたので、担当の低学年のゲームしか見ていませんが、低
学年チームは1勝1敗、内容もなかなかに頑張っていました。おチビさん達
の試合というのは、言わば、あひる達か子豚達が、パタパタパターッ、
ドドドーッ、と走り回っているみたいな光景で(笑)、いわゆる“ラグ
ビー”とは、“全然違うもの”なのですが(^_^;) 、それはそれなりに面
白い。
練習の時は「こやつ、やる気あんのか?(ギロッ)」と睨みたくなる(
きゃー、違います、そんな恐ろしい事、しませんっ←疑わしい‥)よう
な子が、試合では張り切って集中し、思いがけない好プレーを見せてくれ
たり(今回も、すごい粘りのDFや連続タックルがあった)とか、トライ
をとられた、トライがとれない、で悔しさのあまり号泣しながら走ってい
る熱ーい姿とか(笑)。
今回はプロのカメラマンさんが来ていて、写真を撮ってくれました。
後日サンプル写真が送られてきますので、かっこ良く写っていたら記念
にどうぞ(もちろん有料です←笑)。
小学生の後は、グラウンド全面を使っての中学生の試合。
中学生はすごいですよー。そりゃもちろん、技量の差はありますけど、
でも、ともかく“ラグビー”。少なくとも“ラグビー”のかけら(なんて
言っちゃうと失礼かな、誉めてるつもりなんですけど)は、キラッと見せ
てくれます。
今回は中学生の参加人数が少なかったので、スクール対抗ではなく、
中学2/3年生連合 対 指導者保護者、同じく、中学1年生 対 指導者
保護者、という形で行なわれましたが、予測された通り、スタミナと
スピードの中学生 対 技術とパワーの大人 の構図が歴然(予測よりは
大人が奮闘していた)。
開会式用の放送設備を使って、「中学チームのノッコンがありました
が、大人チームに有利に展開していましたのでレフリーはアドバンテー
ジをみてプレーを続けさせています」などといった具合に、アドリブの
割にえらく流暢にマイク解説をされていた某氏は、大人がミスをする
度、「‥足がもつれました」「‥手につきません」とかって、鋭く(冷
たく?)突っ込みのコメントを放ち、笑いをかっていましたが、なかな
かの名(>迷)アナウンサーぶり。
しかし、アナウンス無しでも十分に笑え‥いや失礼、十分に堪能できる
対戦でした。
シーン1 指導者の中でもさすがの実力を見せつけていた(=「むき
になっていた」との声多し)Sコーチ。アタックでも活躍されていましたが、
やはり元、否、今も衰えぬ名FL、容赦のないディフェンスぶり。かずあき
君が抜けていかんとするところでの渾身の(=大人げない)タックルに、
かずあき父(Nコーチ)はやや渋い顔、でしたが、私に至っては鬼の形相
で(こわいぞ)ブーイング。皆の非難を浴びたSコーチ、後半戦では手加
減を心がけたところ、触る事すら出来ず全部あっさり抜かれてしまったそ
うです。「適当な加減ができないんだよー」と苦りきっておられました。
ブーイングなんかしてすみません。手抜きが出来ない‥それぞFLです。
シーン2 初出場(<ラグビー初体験)のT田さん、ルールもわからない
なりに若さと運動神経の良さを武器に頑張って走っておられましたが、そ
のT田さんに、うまくボールが回って独走状態!となり、初トライ!と皆で
盛り上がっていた‥ら‥‥あらっ?‥‥こちらから見ているとT田さん、
確かにボールをグラウンディングしたのに‥‥えっ、もしや‥‥ひゃー、
トライラインを間違ったんだー(低学年の試合ではよくある光景、という
か、低学年の試合でくらいしか見ない光景だ。笑)。T田さん、これに懲り
ずに次回こそトライをとりましょう。
シーン3 大人チームの連続攻撃が鮮やかに決まり、「おー、さすが
やなー」と場外ギャラリーが嘆息しかけた時、ラストパスを受けてポス
ト真下に飛び込む、はずだった、三郷ラグビースクール代表の某I田さん(
本人の名誉のため、誰のことか絶対特定出来ないように匿名にしました)
が、パスをぽろりとノッコン。逆転勝利を逃し指導者チームの面目も叩き
のめされ、柄にもなく肩を落とすI田さんに、「I田さーん。さっきのアレ、
もちろんわざとですよねえ(あっけらかーん)」と、むごい追い打ちをか
けたのは私です(笑)。
シーン4 大人チームで、Yコーチと、R君(Yコーチご子息/スクールOB)
が一緒にプレー! 大会に来て下さっていた奥様=お母さんも「な、なん
か嬉しい!」と感激。
というのも、R君(すっごーい久しぶり)は、試合になど出るつもりなど毛
頭もなく、ぶらっと応援に来てくれていただけだったのに、「‥見てたら
ウズウズしてきた」(本人談)のと周囲のコーチ達にそそのかされたのと
で、途中から急遽借りものジャージに着替えて出場する事になったわけで、
思いがけない親子共演だったのです。
何年か前は我が家でも弟とじっちゃんコーチでそんなシーンがありまし
たが、既に二人とも引退。
父と息子が同じチームでプレー出来るって、幸せな事ですよねー(もし母
と娘っていうのがあったらそれも凄い、とふと思って考えましたが、
この間の女子のW杯でも40歳位の選手が頑張ってたけど、これから女子ラグ
ビーが益々盛んになってきたら、20歳位の娘と一緒に、というようなケース
も出て来るかもー)。
しかし、R君は「こんなに激しい運動をしたの、久々だー(もうダメー)」
という事で、途中出場なのに最後まで保たずへたり込んでしまいました(
笑。次の日ちゃんと学校へは行けたのだろうか)。お父さんのことちょっ
ぴり見直す効果があったりなんかして(ちょっぴりじゃなくちゃんと尊敬
して下さい)。
もちろん、Y家のように“親子同じチーム”ではなく、“親子が相対する”
というのは、今回、中学生 対 指導者/保護者 だったわけですから結構
見られました。でも、練習等ではそんなに珍しくないけど、「試合」で
「対戦」する、というのはやはり滅多にない事だと思うので、それぞれ皆
さん、楽しまれたのではないでしょうか。見ていてもとても楽しいゲーム
でした。
ところで、Y家の末っ子T君(←私に向って「どうやったら太れるの?」
とマンマの質問をしたあやつじゃ‥笑)が今年岡工に進学し、丁度前日に
『ラグビーマガジン』最新号で岡工特集を見たので、お母さんに「載って
ましたねー」と言ったところまだご存じなく、早速その日、大会が終わっ
てから買いに行かれたとの事で「すごいっ。岡工が、ほんとに大きく載っ
てる!」とメールを下さいました。
ここ数年、飯田高校が採り上げられていたのに対し、岡工は今回やっと
という感じですが、表紙にはコジケン君がでっかく登場してるし、全体写
真ではT君以外にもタケシ君やN君等の元気な顔が見られます。
記事も良かったですよね。去年の3年生の話。コジリョウくん達の事だよ
なー、と思いながら読みました。
“‥(略)‥10人の3年生たちは新人戦から決勝にさえ進めない。
2009年11月3日・花園予選決勝。飯田に12-34で敗れて涙をのんだ試合だっ
たが、彼ら3年生にとって初めてたどり着いた決勝だった。(中略)
「頑張れって言ったら、とことん頑張れるすごい子たちだった。勝たせ
てやれませんでした」と監督の白鳥先生。「その、負けたばっかりの
3年が、決勝の場で下の子に言ってるんです。『お前たちは次から何と
しても勝て。俺たちはそのためなら何でも手伝う』。彼ら翌日から、練
習台を務めにグラウンドまで来てくれました。‥(略)」”(ラグビー
マガジンの特集記事より)
いい成長してる。思いっきり青春。思いっきりラグビー(かけら、で
はなく、まごうことなき“ラグビー”)。
眩しいわ(笑)。彼らみたいなラガー達が、ラグビーの良さを作り、そ
して、伝えていってくれるんだなあ。
実際、タケシ君なんて「卒業したら、子供達にラグビーの楽しさを伝
えたい」って言って、スクールの指導のお手伝いをしてくれるつもりだ
そうです。まだ2年生なのに、17歳にしてこの意識。私などよりよっぽど
人間が出来てる←拝んでしまいますm(_ _)m
そんなわけで、いつもスクールのメンバー、OB、コーチ、保護者の皆さ
ん達に、楽しませてもらい、元気をもらい、教えられ、助けられ、で、気
がつけば20数年(←あ、ここ削除)、本当に感謝です。
なんて珍しく殊勝なセリフで締めくくって台風でも来たらどうしよう。
今度の週末はアルウィンで2年ぶりのTL(ヤマハ対トヨタ戦)。両チーム共
に知っている選手がいる事もあり、熱戦を期待しています。
2010/09/29 佳
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