No.7 Richieからトップリーグまで
Richie McCawが6月12日の対England戦で頭を打って後半途中退場し、その時は自分で歩いていたので大したことはないだろうと安心していたのに、その脳しんとうの後遺症とかでこの夏のTriNationsに出場できませんでした。「もうRichieMcCawのいないラグビーなんて考えられない」とまで発言(No5)していた私は「え〜?! うっそー」と大ショックだったのですが、”Richie
McCawのいないTriNations”でもいざ始まるとやっぱり毎週熱心に観てしまいました。
今年のTriNationsはどこが1位になるのか最後までわからない展開。まずAllBlacksがホームで2勝し、次にホームで闘ったWallabiesがやはり2勝。そして0勝でホーム(南ア)に勝ったSpringboksが、もうあとがないところで連勝しての大逆転優勝(3チームともがすべて2勝2敗で並ぶという大混戦)!なかなかドラマチックでした。
で、Richie McCawですが、いつから復帰できるのか、それとももしや、せっかくこれから何年も見続け応援していこうという選手に出会えたと思っていたのにまさかまさかこれで一線から退いてしまうのか???ー(インターネットも使えない身では)全く情報がなく不安だったのですが、どうやら現在NZで開催中のNPC州対抗選手権)で、リーグ戦の終盤になってようやく復帰を飾った模様です。しかも(カンタベリー州の)キャプテン!! ←カンタベリーのキャプテンというといよいよAllBlacksを率いる日も近いか・・・?!と、期待してしまう私でありました。とにかく!またRichie
McCawのプレーが見られるんだということがわかってうれしい(*^_^*)
ところで、開幕第一節時点でもチラッと書いたように、今年はトップリーグが俄然面白くなりました(先週のトヨタ対ヤマハも好ゲーム)。話題性では、なんといってもTriNationsで優勝した南アSpringboksのSO ヤコ・ファン・デル・ヴェストハイゼン JACO VAN DER WESTHUYZEN (長いので以下“ヤコファン”いくら何でも失礼かな、これ)の、南半球王者オーラをまとってのNEC入りですけれど、今季のトップリーグを見ていると、ヤコファンに限らず海外からの選手をSOにしているチームが目立ち(先ほどのトヨタは国産SOの広瀬選手が活躍していますが)、
それが結構、チーム全体のレベルアップに繋がっているような気がします。外国人コーチ、スタッフがいるのも最早当たり前。以前は外部からのアドバイザー的なイメージでしたが、最近は中心的な存在でチームを改革し牽引してくれるような感じを受けます。海外の選手やコーチの力だけを頼っていてはいけないでしょうが、やっぱりラグビーでは有力国からまだまだいっぱい学ぶ点が多いはずだから、よいことだと感じています。それにしても、日本にいる外国人選手を集めてチームを作ったらかなりのモノですよね。4年前のAllBlacks来日時に一度それに近いチームが結成され、チャリティマッチを行い、あのAllBlacksと対戦して勝敗は別としても”ちゃんと見応えのある試合になっていた”のが印象に残っていますが、今なら更にスケールアップしたメンバーが揃いそう。
そういうチームとJAPANが試合をさせてもらえたら有意義だろうなあ。以前、7人制日本代表合宿で、いわゆる”日本在住外国人”チーム(その後15人制JAPANとなったA.ミラー選手もいました)が練習相手を務めてくれているのを見て、とても有り難く感じたのですが、あれって(声を掛けてくれたであろう)監督(=ナワルさん)の人徳だったのでしょうか。トップリーグで行われているように、海外の力を内在して強化を図るのも一つ、ナワル方式で外国人選手達に声を掛け(頭を下げてお願いして)日本ラグビーのために力を貸してもらうのも一つ、いずれにせよ<本気>で取り組まなきゃ、JAPANはいつまでたってもAllBlacksと”ちゃんと見応えのある試合”ができるようになれないと思います。