No.13 シックスネイションズが始まりました
Six Nationsは第1週で優勝候補のEnglandがWalesに敗れる“波乱”の幕開け。とは言え、ミレニアムスタジアムに詰めかけていた地元(Wales)ファン達は、“やっぱり”我々は強いじゃないかと、と胸を張ったことでしょうし、vol.8で<England、Ireland、Wales、FranceとNZ、豪、南アとは、「もう一回戦ったらどうなるかわからない」、或いは(今回の敗者が)次に対戦するときは少なくとも「もしかしたら」勝てるかもしれない、というくらいの接近した力関係だと思います>とコメントした私としても、驚くよりは「ほらね」と言いたい気分。最近のWalesは(細かいミスはあっても)一人一人が元気で思いきりがよく、チーム全体の力強さというかイキの良さを感じます。対してこの試合のEnglandは「まずいゲームをした」の一言。Walesのような元気や思い切りの良さやチーム全体の力強さがちっとも見られませんでした。
そんな中で唯一「おっ、これは」と思ったのはNo.13でスタメン登場(初キャップ)のマシュー・テイト。海外では20歳そこそこで国代表になる選手は珍しくありませんが、テイト選手はこの試合の翌日が19歳の誕生日だった(つまり18歳でEnglandのキャップを獲得した)という、ちょっと目を引く若さ。トライでも取って勝利していたなら華々しい話題になったでしょう。が、トイメンのWalesヘンソン選手の「18歳にやられてたまるか!!」とばかりに気合いの入ったタックルを、文字通り「ビシ」「バシ」と(いや「ドスッ」「ガツンッ」という音だったかな)お見舞いされ、鮮烈デビューというわけにはいきませんでした。でも、ヘンソン選手(※対テイト選手だけでなく、試合全般にわたって素晴らしい活躍ぶりでこの日のMan
of the Match。「お母さんが中国人」と言われても納得できる東洋的な顔立ちをした好選手です。昨秋のテストマッチでも、14コンバージョンすべてを見事に決めて光っていました←…それにしても14もトライを取られる相手国って…。)の強烈なタックルを受けながらも冷静にボールをコントロールしていたところに大器の片鱗が垣間見られ感心し、次の試合が楽しみになりました。が2週目の仏戦はあっけなくメンバー落ち。結果を出せないとすぐにはずされるあたりさすがにシビアですね〜。そしてEnglandは結局この試合も落としたのでした。2トライをあげ、相手をノートライに抑えたにもかかわらず、です。直接の敗因はゴールキック成功率の低さですが、とにかく詰めが甘い。W杯優勝時の確信に満ちた戦い方はどこへやら、終始強気を見せていたのは数名の選手だけで(ルーシー選手は果敢で良かった)、全体に弱気と不安が漂っている。一体どうしたの?という感じです。ならばいっそ、若いテイト選手あたり出してほしかった(見たかった)と残念でした。
2週を終え、Englandが白星なしの連敗というのは、チャンピオンシップの興味という点で大いに結構ですし、個人的にIreland、Wales(と本当はScotolandにも頑張ってほしいのですが…)が強いとSix
Nationsは面白くなると思っているのですが、かと言ってEnglandが力を出してくれないとやっぱりつまらない。3週目以降の開き直りと巻き返しを期待したいです。
05/02/22 佳
HP管理者みたいにSix Nationsをよく知らない方は
rugby mad society - シックスネイションズをご覧ください。歴史などがわかります。
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