No.122 C大/日本選手権/R大
“学生さんのお宿ボランティア”(No.62参照)。
この冬はC大から二組がやって来ました。一組目は3年生の5名(内4名は1年
時に続いて二度目の来訪)、もう一組は一年生でその数なんと‥。
U君から、9人で行ってもいいですか、と連絡があった時には家族全員「9
人!」(=過去最高人数)と絶句しましたが、その後「1年生15人の5分の
3かー」などと話している内に、「いっそ5分の5で、1年生全員で来た、
なーんてなったら面白いよねー」という方向に盛り上がってしまう我が
家って、自分で言うのも妙だけど変な一家だという気がする
(^_^;) 。いや、ホント、事情が許せば、15人でも何人でもおいでーと言っ
てあげたいんだけど。
2日位前に一人都合が悪くなったと連絡があって実際に来たのは8名。
C大の1年生が安曇野に来ると聞けばそりゃー安曇野には馴染みがあるはず
の常翔学園出身のN君もいるだろうと思ったのに、車からおりてきた中に彼
の姿はない。つい心配になって後刻たずねました、「‥もしかしてN君とは
仲悪いとか?」 そしたら「(笑)ぜんぜんそんな事ないです。仲が悪い
とかじゃなくて、Nは、今、九州の先輩に連れて行かれてて(笑)‥」との
ことでした。へえ、先輩の実家にねえ(九州へご招待? それとも世話係
として拉致された??)。
たまたま野上先生から別件でメールをいただいたので、返信の際に思わ
ずこの話を書きました。そしたら「Nも皆に可愛がられてるんや」という恩
師の安堵の言葉と共に「私の部屋を汚さないようみんなに言っといてくだ
さい」と返してこられ、我が家はまた盛り上がるのであった(やっぱり変
な家族)。野上先生、1年生達が恒例のサインボールを見て「あっ、野上さ
んや」とか言ってましたよ。マイボトル‥じゃなくてマイルームを汚さな
いように注意しておくのは忘れてましたが、<先生のお部屋>は使わなかっ
たようです、ご安心下さい(笑)。
ともかく、(N君を含めて)1年生は「15人の結束が非常に固い」(←とU
君が力説していた)とのことなので、彼らが3年4年次あたりになった時に
はちょっと楽しみです。
‥とりあえずHPに載せられるのはここまで。実は昨年6月にもC大の話題
を書いたのですが、現役学生の個人名が出すぎていると思い非公開にしま
した。元々はスクールメンバーや父母のかたがたに向けた「通信」の片隅
でのおしゃべりだったこの「ノート」ですが、webでは不特定の人が目にさ
れた場合に直接ニュアンスを伝えたり誤解を正したりができないから(内
容が悪口だからという意味ではなく)書けない事も出てきてしまいます。
でも「プリントアウト版」(PCを使われていない某さんにも読んでいただ
けるように昨秋作ってみたのがきっかけですが、写真を入れたりして結構
自分が楽しんでいます)にはこっそりと非公開編も収録していますので、
今回の話も、お顔がわかる範囲のかたには「プリントアウト版」で読んで
いただく事にします。
ところで、1年生の一行が帰った翌日にたずねて来てくれたのがやはりC
大(&リコー)OBの二人で、この内容もまたweb上には不可=「非公開編
おくり」なのですが、手土産を色々持って来てくれた中にあったのがリ
コーの選手の古い練習着(ファンには新品よりも嬉しいかも)と、ラーカ
ムのサインボール。練習着のお古は中学生メンバーにあげるとして、ラー
カムのサインボールは3つ貰ったので、1つは勿論私の物にし(笑)あとの
2つはスクールの賞品か何かにさせていただこうと思います。
「又来ます」「今度はラーカム連れて来ます」と、いとも簡単に言って
ましたが、実現は如何に?
さて、話は変わって日本選手権ですが、一回戦について記す前にまず、
日本選手権出場をかけたクラブチーム代表決定戦(クラブチーム選手権
決勝)。
六甲ファイティングブルに某◯君が出る事はわかっていた(応援に行き
たかったけど、イベントがらみで忙しくて断念)のですが、録画してお
いた試合を後で見ながら「対戦相手(駒場WMM)に□君にそっくりの人が
いるなー」と思っていたら、そっくりさんではなく本人だということがわ
かり、「うそー!! ◯君だけじゃなく□君も出てたの!? そんなん、誰
かワタシに知らせてくれなあかんやんっ(尤も知らせてもらったからと
言って行けたわけではないのだが)」と、まず驚き、次に憤慨し、最後
に涙にくれました(笑)。
見に行けなかったのは残念ですが、こうして放映があり録画も出来たの
で良かった。彼らの試合や姿を見る事が出来たのはホントに久しぶりな
ので嬉しかったです。
もちろんTLの試合はラグビーファンとして楽しんで見ています
が、以前書いた事があるように、個人的に、特定企業のチームに凄く愛
着を持つというよりはクラブチームという存在を応援したいなという気
持ちがあるので、クラブチームという場で頑張りながら日本選手権とい
う晴れ舞台を目指している人達にはホントに拍手を送りたい。
で、○□対戦を制した六甲ファイティングブルと、大学選手権王者帝
京との一回戦。
うーん、クラブチーム選手権覇者といっても、やっぱりこれだけ差があ
るんですね、大学トップレベルとは(尤も、大学選手権の時にもコメン
トしましたが、帝京と東海というのはもはやこれまでの「大学生」とい
う括りに当てはまらないようなチームだけど)。
この差を埋めるのは並大抵ではない、はっきり言って無理では、と、つ
い、クラブチーム頑張れとか言っているくせに彼らの希望を打ち砕くよ
うな発言をしてしまいますが、それくらい現代のラグビーでは「プロ」
と「アマ」の差というか、トップレベルの環境でやれるかそうでないか
が大きい(帝京はもちろんアマチュア学生スポーツチームには違いない
のですが、実際のところかなりの部分でプロ的ですよね)と思いました。
しかしそんな中、解説の野沢君――彼は何だか喋りが素人っぽいとい
うか未だに「ゲスト」みたいな感じだなあといつも思ってしまうのだけ
れど、この日は長年トップレベルでプレーしていた人ならではの興味深
いコメントが幾つかありました――も言っていたけど、六甲ファイティ
ングブルの創造性にはちょっと明るいものを感じました。
力の差がある相手に対して、「同じラグビー」で戦っても結果は出な
い、多分見ていてもやっていても面白い試合にはならない。でも、相手
がとまどうような、慣れていないような、こんなの見た事ないというよ
うなラグビーをやれば、勝てないまでも、出し抜ける部分があるかもし
れないし、何より面白いのでは。単に普段やっていないような奇抜なプ
レーをやれば良いという事ではなく、スタートから、目標(例えば日本
選手権一回戦の対帝京)を定め、チームとしてこういう意図戦略でいく
と決め、チームの基盤をしっかり持った上で創意工夫をするという‥。
世界を相手に戦うジャパンに求めたいのもそれ。
基本的には「真っ向勝負」という考え方が好きだし、その意味では正面
から正々堂々「同じラグビーで戦う」事も間違いではないと思うけれ
ど、やっぱり、目標(例えばW杯での対ABs戦)を定めたら
如何にその相手が予測しない事をやるかとか嫌がる事をうまくできるか
といった、小兵が横綱に挑む時のような綿密にして大胆な戦略が肝要な
のでは。勝てなくてもいいから、ABsが「こんなラグビー見た事
ない!」と吃驚したり慌てたりしたら面白いじゃないですか。普通に強
いラグビーをして「まあ、そこそこやるな」と思われるだけより、「お
おっ!? そうきたかー、考えよったなー」と感心させるほうが楽
しい(「ワタシハ、オモシロイ/タノシイだけでジャパンのカントクを
しちょるのではアッリマセーン」とJKに言われそうだ)。
オモシロイからタノシイからというのでもないし、W杯で
ABsに臨むジャパンなどという想定の戦術というのでもないけれど、前
述のC大(&リコー)OBが来た時に話していたのもまさにそう
いうことでした。
帝京や東海と「同じラグビー」を目指すのではなく、C大しかできないよう
なラグビーを目指すこと。それがチームとしての芯になる。
芯ができたチームは点をとられない、アタックには才能が必要かもしれ
ないがディフェンスはチームとして気持ちを一つにする事で点をとられ
ないようにできる、と。
それはつまり、仮に点をとられたとしても「チームとして崩れない」と
いう事ですよね。
そういうチームならば、たとえ勝てなくても、見ている人達はきっと応
援してくれる。‥確かに。そういうチームだったら応援したくなる、応
援し甲斐がある。‥
もう一つの大学チーム東海とNTTコミュニケーションズとの一戦(こち
らのほうが帝京対六甲の前に行なわれたのですが)は、これは、下部リー
グとは言え新季TLに参入してくる企業チームと、学生チームとの顔合わせ
なので、無論学生さんを応援していました。いやしかし、普通の「アマチュ
ア学生スポーツチーム」と呼ぶには強すぎる“恐るべし東海大学”。
NTTの事は全然知らないから実際の強さはわからないし、社会人チーム
は学生相手にはやりにくい分少し不利というのがあったかもしれません
が、NTTには決め手とかピンとくるものがなかったのに対して、
東海のほうには、あと一歩で決まる、という感覚/場面が何度もあり、
東海を応援するのが全然“判官贔屓”になっていない感じだった。但
し、あと一歩で決まりそうなところで決まらない、というのは、やはり
社会人の力が強かったせいなのかもしれないのだけれど。
東海はプレーに迷いがある、とTVの解説が言っていたけれど、私
の印象としては、東海が気持ちで消極的になっているとの感じは受けな
かった。気持ちで迷っているわけではないはずなのに微妙に判断やプ
レーがブレる、それはやはり普段よりも相手の力が強かったという事な
のかな、惜しいミスが一体幾つあっただろう。それでも十分に勝てた試
合だった。
昨年度の東海は初めての国立で力を出せずに終わった。今年は初めて進
んだ決勝の場でやはり悔しさを味わい、そして今日(2/7)、社会人チーム
相手の日本選手権の舞台では惜しくも(ホントに惜しくも)挑戦を退けら
れ‥。
挫折を経ながらその分だけ強くなっていくのよね、とハタで見ていると
むしろ脅威に感じられるというのに、泣くんですよね、本人達は。試合
終了の瞬間(後半早々、トライ1本まるごと損してしまった責任を痛感して)
号泣し出す豊島君。彼を笑顔で慰める仲間や、これが最後の試合となった
4年生達の涙と笑顔。そういうのを見ると、「大学生らしくない」はずの彼
らもやっぱり大学チームだなあという気がしました。
あ、そーだ、関係ないけど(関係あるかも)、東海の選手の走り方と
いうか姿勢を見ていて、彼らは「股割り」の稽古をしているのではない
か(相撲部か相撲部屋に特訓に行ってるに違いない)、と思いました。
股割り、良さそうです。ラグビー部の皆さんせっせと四股を踏みましょ
う。
トヨタ対神鋼は「ながら観戦」でしっかり見ていない(途中も抜けて
いる)のですが、大畑君のトライが良かったな(別にファンではないつ
もりだが)。実はメガネをかけていなかったので、画面を見ていても誰
の顔やらわからなかったのだけれど、走り方でわかる人って結構いるも
ので、難波君とか菊ちゃんとか‥もちろん大畑君も。特に2本目
のトライは、良い意味で策を弄さずに走り切って行った姿が非常に小気
味良かった。
結果的には割と点数が開いてトヨタが勝ったのですが、気持ち良いか悪
いかという感覚で言えば良いほうの部類に入る試合でした。
そしてサントリー対NEC。
同点(抽選)とは言えサントリーの二回戦進出を阻んだNECに拍手を(長
友君、許して)。
で、又又話は変わるのですが、(C大の事ばかりで)R大はどうした?
と言われそうだからというわけではないのですが、行ってきました、R大「
卒業生追い出しコンパ」。
こういう会に誘っていただくのは初めてなので場違いではなかろうかと
心配しながらの出席。
‥いやー、これも公開不可(というか、プリントアウト版にも書けない
←笑)なのですが、心配しながら行った割にはお陰様で皆さんに良くし
ていただき楽しませていただきましたm(_ _)m。
が、一つだけ残念だったのは、OBの姿が殆どなかった事。
監督さんが変わったという事情もあるとは言え、ちょっと淋しいです。
必ずしもこの会へ出席してほしい、この会に出ればいい、というのでは
なく、例えば日々のグラウンドの練習に顔を出すとか試合の応援に行く
とか合宿の際には激励に訪れるとか‥何らかのつながりがあるといいの
になあと思う。
今年の卒業生達も“横の絆”は強いみたいだったし、もちろんOB
達にしても横の絆つまり同期との友情はものすごくあるようなのだけ
ど、“縦の絆”が‥。
正確な分析ではなく単なる印象、思いつきにすぎないけれど、“縦の
絆”の強さって、大学チームの場合、チームとしての強さに直結してく
るような気がする。
C大もR大も現在この点が「‥」なので(全体として見た私感で
す、すみません。熱心なOBのかたも個人的にはおられます)、同
期の仲間との絆を大切にする気持ちの少しでも、縦のつながりに振り向
けて応援してくれれば嬉しいのですが。
何かとりとめなく書いてしまいましたが、Six Nationsと
Super14も開幕し、明日は日本選手権の二回戦(我が家はもちろん、オ
リンピックより<ラグビー)なので、いろいろたまってしまう前にとり
あえずこの辺で。
2010/02/13 佳
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Last updated: 10/28/2011 13:49:00