No.123 NEC対帝京と‥

 昨日、原稿をIさんに送信した後で、「プリントアウト版」(前回参照)
用の写真を探していたところ、帝京大学のHPにラグビー部の動画が色々
アップされているのを発見しました。選手のコメントがたくさん聞けて
面白かったのですが、それより印象的だったのが、寮生活がきちんとし
ている様子だったこと。
“縦の絆”の強さが大学チームの場合にはチームとしての強さに直結し
ているような気がする、と昨日書いたのですが、その伝で行けば、寮生
活がきちんとしているチームはラグビーも強いはず、というか、生活が
乱れているようなチームは本当に強くなれるはずがない、とも言えるで
しょう。
残念ながら例えばR大の追いコンから推察できる普段の生活を思
うと、失礼ながら、日常から改めない事には(もしAリーグに復帰でき
たとしても更に)上のレベルへは難しいのではと感じてしまうし、C大
にしても(こちらは推察どころか実態を目にしてしまっているのだけ
ど)、やはりそこをきちんとしてほしい(が、同時にこの点現在の
1年生には期待できる)という気がします。両校共ぜひ心を改め(?)
努力して下さい。
 で、きれいに整頓された寮の部屋、栄養摂取についての意識の高さが
うかがえる食堂での様子、非常に真面目で熱心なミーティング風景等々
のビデオを見て、「環境が整っててスタッフがしっかりついてるから強
いのも当然やと思ってたけど、やっぱり、やらされてるとかやっても
らっているだけじゃなくて本人達の自己管理意識が高いからこそここま
で強いんやなー」と思い、その帝京大学がNECに対してどこまでやれるの
か、ますます興味深く観戦しました。
 見終わっての感想は、帝京がNECに圧倒されたのはモールプレーくらい
で、他は、完全にたちうちできないほどの力の差は感じなかった。もちろ
ん一つ一つのプレーで少しずつはNECのほうが上回っていたかもしれない
けれど、圧倒とまではいかない。帝京大、間違いなくTLの下位チーム(
NECも順位としては10位だったわけだけど本来もっと上位の実力があると
して)くらいの実力がありそう。
もちろん、その「一つのプレーでの少しの差」が実は、先週の東海がそ
うだったように(普段の大学生同士の試合では起こらないような)ミス
に結びついてしまうわけだけれど、でも、同等以上の力があってもある
日の試合でたまたまほんの少しバランスが崩れただけであっという間に
50点位の差がついてしまう事を考えたら、5対38というスコアは、十分に
同じ土俵での試合ができていたという事の証しに他ならないでしょう。
段々とNEC側に余裕も出て来る中で、それでも最後迄ディフェンスが大き
くは崩れなかったし。アタックでも、結果として1つしかとれなかったけ
れどその1つのトライも見事なものだったし。
 ‥と帝京に感心してうっかりしてSix Nations(再放送)を見忘れてい
て、げげっ、と慌ててチャンネルを合わせたら残り12分でScotlandが
Walesに10点差で勝っている。
おーっ、Scotlandが勝ったのかー(試合自体は日本時間の昨深夜に終わっ
ている)、やったじゃん♪、と見ていると、残り5分位でイエローカードが
出て、少しばかり雲行きが危うくなって来たぞと思っている間に、
Halfpennyのトライ(しっかりと真ん中に走り込んだので7点)で3点差。
しかし残り2分位しかなかったので何とか逃げ切るかに見えたのによもやの
ペナルティで再びのイエローカード。これで13人。しかもPGでついに同点。
ううっ、せっかくの勝ちを逃してしまった‥と思ったのだけれど、それよ
り更に悪い結果が待ち受けていようとは。
80分になってのリスタート。ワンプレー凌ぎさえすればというところだっ
たのですが、Walesが果敢に展開し、劇的なトライ。‥ま、負けてしまっ
た‥。選手達は呆然(監督のアンディ・ロビンソンは憮然)。Scotlandに
とっては文字通り悪夢のような10分間。
まさに天国と地獄(もちろん天国なのはWales)。
Walesも好きなんですけど、あまりの事にScotlandに同情せずにおられま
せん(泣)。
ショックでこれ以上書いていてもまともな文章になりそうにないのでと
りあえず今日はこの辺で。
                        
                           2010/02/14 佳

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