No.145 Crusadersの“正義”
今日の練習はスクールOB3人(いずれも岡工在籍)が参加してくれました。
なんでも天理での合宿あけのオフだとのこと、オフならばゆっくり休んでく
れれば良いのに手伝いに来てくれるところが嬉しいではありませんか。感謝
感謝。
3年のタケシくんは益々しっかりしてきて頼もしい限り(←じっちゃんコー
チも感心していた)ですが、ふと見るとペンペン草を摘み取って遊んでいた
・・か、かわいい。いやしかし、彼はホント良い指導者になってくれそう。
2年のタイヘイくんは、「えー、1年のー・・」と自己紹介して「落第した
んか?」と突っ込まれてたあたりは相変わらず(笑)だけれど彼も又随分大
人びてきたなあ、と思った。1年のリョウヘイくんはつい最近までスクール
にいたわけで「久しぶり」なんて挨拶するのも気恥ずかしいくらいですが、
それでも入学後まだ僅かなのにもうベンチプレスで60Kgあげられるようにな
ったとか、すごーい。卒業する時には絶対<お姫様だっこ>してもらおっと
(爆)。
今日は割と日射しが強く、休憩の時、今年初! “スクール夏の恒例風景”
(=子供達の頭にやかんで水をかける)が出現したのですが、OBの3人、しば
しそれを見ていたかと思うと、「・・懐かしい」「よくやってもらったよな
」「安曇野RSの“伝統”だなー」。
そういや何年か前、やっぱり中学を卒業した後で菅平合宿に手伝いに来てく
れたしばちゃんが、同じ光景を前に「・・かよこさん、俺が1年(小1)の時
から水かけてたよねえ」としみじみ言ったことがあり、「どういうことよ、
それ」と厳しく追及したら、「えっ?! あ、いや、別に、随分年取ったな
あとかいう事じゃなくて・・」と墓穴を掘った(のでどついた)事があったっ
け。ちなみに、しばちゃんが入る前からずーっと水かけ続けてます、私
(笑)。
さて、前回「受信料不払いするぞーっ」と吠えた私をなだめるため、なはず
は無いですが、丁度あれを書いたその日と、翌日と、なんと続けて2回も
NHKの7時のニュースでラグビー(釜石)が登場しました。
釜石シーウェーブスの支援のために、松尾さんらゆかりのラグビー選手達が
<スクラム釜石>を結成し、サポーターを募集・・、「おー、よしよし、皆
さん、応援してね、うふっ」と、実は釜石のクラブチームとしての再出発時
からサポーターになっている私は何だか誇らしかったです。私自身は「ラグ
ビーも、企業チームじゃなくてクラブチームというもの育てていくべきだ」
という思いからサポーターになったのですが、そういう理由じゃなくても、
“ラグビーファンが、ラグビーを通じてできるサポートをする”というのは
いい事だと思う。この前、常翔学園ら(常翔のほか、仰星、啓光、大阪桐蔭、
朝高、伏工、成章、天理、御所実、八幡工の計10校)が仙台育英ラグビー部の
支援のために援助金を募り、集まった100万円を直接仙台に届けたとの事でし
たが、そういう、顔の見える支援っていいですよね。
・・でもしつこいかもしれないけど、見えない部分を想像して、声の届かな
い部分を想像して、そこにこそ光をあてよう、とする事も同じくらい大切だ
と思う(今日、渋谷では警戒区域内の動物達のためのデモパレードが行われて
います。動物のためのデモには「脱原発」デモほどに関心が高まらないのか
もしれないけれど、少しでも実態を知る人が増えて、少しでも救出に間に合
ってくれれば、と祈る)。
この前、「金輪際東芝の応援はしない」と書きましたが、特定個人とか東芝
でラグビーしている選手達の事を非難しようというのではありません。ただ
、例えばトヨタ自動車にいる選手にも言った事があるんだけど、「トヨタ、
っていう企業のチームを応援するつもりはなくて、私が応援してるのはA君だ
よ」っていうのがこれ迄も一応自分のスタンスだったのは事実。そういうス
タンスをとりつつ、でもあまり深く考えずに「東芝いいよなー」とか「トヨ
タに勝たせてあげたいな-」とかと言ってたのも事実。そんな中、これから
はもう少し意識的に、企業(特に大企業)に対して批判的な目線を注ぐのを忘
れないようにしようと思う。
もちろん、○○という企業が良からぬ事を(も)しているとして、だからとい
ってそこに属する人に対してトップ経営陣或いは「企業」それ自体と同様の
批判を向けるのは酷なのでしょう、罪を憎んで人を憎まず(←ちょっと違う?
)だし、仕事を選べない場合もあるわけだし。第一、私だって、自分で買うの
はオーガニック・コットンでも、会社では普通のコットンの布を作って売っ
てたりするわけで、決して胸を張っていられるような偉い人間ではない。
・・とはわかっているけれど、多分前にも書いた事があるように、基本的に
、「大きなもの」に対しては声をあげてもいい、と考えてるんです。そんな
に力がないものに対しては、声をあげる場合にもなるべく傷つけないように
配慮しなければいけないだろうけれど、「大きなもの」「強いもの」「多数
派」「権威」「人気者」「正義(と思われているもの)」などに対しては、た
かが私ごときが何を言ったって、いきなりそれで傷がつくわけでも何でもな
いじゃないですか、だからあえて反対の意見や批判をどんどん言ったほうが
良い、そのほうが健全だ、と思う。
話がいろいろ飛びます。
釜石サポーターである私は、Canterbury&Crusadersのサポーターでもありま
す。これは、単純に、愛するRichie(←笑)のためだったのですが、しかし
、正直言うと最初ちょっと違和感があったんです、Crusadersっていう名前
に。「十字軍」かよ、って。でも例によってあまり深く考えぬままに受け入
れつつあったけれど、オサマ・ビン・ラディン殺害をきっかけにぶり返して
しまいました、違和感が。
Crusaders―、NZって先住民族マオリと入植者の文化がそれぞれ尊重されて
マッチングしている素敵な国というイメージしかなかったけど、イスラム系
の人口は皆無ということなのだろうか、あまりに無神経なネーミングという
気がする。
チーム名なんかにいちいち適不適を言いだしたら、「じゃあHurricanesはど
うなんだ、Hurricaneの被害にあった人が聞いたらいい気分はしないだろう」
とか、収拾がつかなくなるのかもしれないけど、でもやっぱCrusadersはねえ
(Christiansとかだったらかえってそれだけのことという感じなのだが・・
Crusadersは・・うーん、うーん・・)、「パールハーバーズ」とかだったら
絶対おかしいと思うはずなんだけど。
悶々としつつとりあえず今日はこの辺で。
2011/05/08 佳
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