No.10 啓光4連覇
高校決勝:啓光学園、貫禄勝ち! 天理はもっと自分達のボールをキープして攻め続けて欲しかったです。開始早々から「あら蹴っちゃったの」「蹴らないほうが…」「また蹴るか?う〜ん、もったいないよ〜」と画面に向かってブツブツ言っていたんですが(聞こえないよね)…ちょっと簡単に相手にボールを渡しすぎ。啓光のような、自分達のペースに上手く流れを乗せてしまえる試合巧者に対して、あれは戦術的に疑問。天理に勝たせてあげたいなという気持ちだった私としては、少し残念でした。でもまあ啓光を誉めるべきでしょう。プレーはとにかく教科書通りで基本に忠実。かといって優等生的にきれいにまとめたラグビーというのではなく、勇気、負けん気、そういう「向かっていく気持ち」がしっかりある。それに何と言っても、普段から研究熱心なんでしょうね、試合運びがよくわかっているなあ、という感じがします。大学や大人も見習っていい。というか、「脱帽」と思う大学生や指導者も多いのでは。。
けれど、今年、「やっぱ啓光には太刀打ちできないよなぁ」「俺達とは実力のレベルが全然違うよなぁ」と完全に自信喪失してしまったライバルチームはないのではないかしら。むしろ、今回の啓光の優勝でわかったのは、ずば抜けて強くなくたって『自分達の持ち味を最大限発揮し(相手の持ち味を最大限封じ込め)、自分と味方を信じてとにかく強気で集中してプレー』すれば、どのチームだって(もちろん、ある程度のレベル以上でという意味ですが)花園で優勝できるんだということではないかと思います。少なくとも私はそういう印象を受けました。どこが優勝してもおかしくないくらい各校の力が上がって拮抗しています。来年の花園はどんな熱い闘いがあるのでしょうか。
05/01/07 佳
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