かよこのノート

 No.17 頑張れ!工大高

 12月半ば、大阪工大高がサポーターに下さる記念品(今年度は素敵なパーカーでした)をいただきました。同封の「ブログができました」というメモで工大高ブログの開設(※工大高は顧問がお若い女性の先生で、ブログに書き込まれている活動記録も細やかで暖かさがあっていい感じです)を知り、早速「たった今(パーカー)届きました」という御礼の書き込みをしました。実は、その時と、次に花園直前、2回書き込みをさせてもらって、くどく2回とも「(メンバーの皆さん)風邪をひかないように」と説教をたれたくせに、年末に自分が風邪をひいてしまいました。なんという失態。年明けに航輝くん,光希くんの東日本大会の応援に行くことにしていたため、それ迄に治らねば!と気合いを入れ、無事お正月には回復しましたが。
3日(花園準々決勝)は移動日。東京に着いてすぐ家に電話をかけて「工大、勝った?!」(笑)。勝った、と聞いてからの2日間は何かとても幸せな気分に浸っていました。が、5日は一転“がっくり”に・・・。あの詰めの甘さ(お人良しな感じ)が、まあ、工大っぽいといえばそうなのですが、もっと思いっきり暴れ回れば勝てたのに・・・あぁ、もったいない。
 そんなわけで7日の決勝は力が抜けた状態でTVの前に座ったのですが、見始めたら、伏工のあまりの素晴らしさにちょっと興奮。前へ“攻める”ディフェンス、ここや!というところに走り込んでくるコースの良さとスピード、そこへまた見事に通る正確なパス・・・いやいや、驚き(すみません、決勝までの伏工は見てませんでした)。
NZ人に「日本の高校生、すごいでしょ?」と自慢できそうな(SOの文字くんなんて“日本のダニエル・カーター”という表現が頭に浮かんだ)くらい。集中力抜群の鋭いプレーを何度も見せた両CTBなど、BKの選手達の元気いっぱいの走りっぷりも印象的でしたが、何より感心したのはブレイクダウンへの1,2,3人目までの到達の早さ! 間違いなく国内トップレベル(歩いてるFWが見当たらないもん、「明治、負けてんで、完全に・・・」)。
前半終了間際に桐蔭の殆ど完璧な攻撃を弱気や脆さを微塵も感じさせず突き戻した(凌いだというより、切りかかって攻め返したという感じ)攻防をはじめ、唸らされるシーンの連続で、点差がついても最後まで面白く見ました。とにかく高レベルでしたが、ベスト8とか4に残るチームの力の差なんて本当のところ紙一重であって、そこで最後に一番ものを言ったのは今年もやっぱりひたむきさ/迷いのなさだったな(まさに『信は力なり』でした)と感じます。
 さて、工大高。3回目の書き込みは準決勝のあとでのこのようメッセージになりました。
〜残念でした。序盤に得点できた事で、ちょっと安心してしまったのかな。もっと“イケイケ”の、思いきりの良いプレーが見たかった、なんて言うのは、今の皆さんには少し酷でしょうか。もちろん素晴らしいプレーもありました。渾身のタックル、見事なターンオーバーには感動しました。なのに勝てなかった・・って悔しいですよね。皆さんに敗れた啓光の選手が「ぼくらは(花園で)負ける悔しさを知らなかった」と言っていました。月並な言葉ですが「悔しさ」も宝ものです。花園という場所でいい試合をして勝てた事、そして勝てなかった事、その両方を経験できたという事は、実は本当にすごいことなんです。勝った事も、勝てなかった事も、忘れずにいて下さい。きっと皆さんの「これから」に活きてきます。頑張って下さい。応援してます!〜
 去年の「ノート」にも書いたけど、「頑張れ!」「また頑張れ!!」と毎年繰り返し見守っていきたくなるのが工大高。卒業する子達も下級生(新チームは準決勝翌日から早速練習をスタートしたとのこと)も前を向いて進んで行ってほしいです。遠くからエールを送ります。

                       
                             06/1/11 佳

HP管理者補足
決勝の模様 毎日放送のHPで見ることができます。時間がたつと削除されると思います。
http://rugby.mbs.jp/game/50.html

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