No.30 日本選手権
日本選手権、準決勝は(2回戦は1試合のみ放送)、喜ばしい事にNHKでも
2試合とも放映がありました。しかし生憎2試合が同時刻に(秩父宮と花園で)
行われたため、東芝/ヤマハ戦が生放送で、トヨタ自動車/サントリー戦は
録画放送の憂き目に。仕方なく、NHKを録画しつつ、ト/サ戦の方を生で見ま
した(J Sportsでは2局にわけて2試合それぞれ生放送があったので)。
この試合でゼブラカードが2枚出ました。1回目はトヨタに対して、2回目は
サントリーに。その2回目の時ですが、レフリーは、サントリー選手にゼブラ
を出しておきながら、サントリーボールでのリスタートをコール。‥何でや
ねん‥。ちなみに東/ヤ戦の平林レフリーは、プレーに対する注意の際に「
今日は(日本選手権だし)ゼブラないから」と言ってました。あまり関心が
なくて詳しくは知らないのですが、そもそもゼブラカードは、いわばローカ
ルルールらしい。‥そんなもん日本選手権で使うなよ〜、しかも頼むから変
な使い方しないでくれ〜っ‥。他にも理解に苦しむレフリングがあったので
余計に気に障って‥。
でもレフリングのせいで負けた〜なんて事にならずトヨタが快勝したので、
ホントのところは気分上々(←アンチサントリー)。個人的には、サントリー
の平君の欠場を知った時点でまず「勝てるな」と思い、試合前(それ以外の)
両チームの顔ぶれを見て「勝ったな」と(笑)。 尤も一番は“ハート”で
した。サントリーは気持ちが東芝に行ってたのか全然凄みがなかったのに対
し、トヨタはこれにかける意気込みが感じられました。試合後朽木監督から
も“ハート”という言葉がスッと出てきてましたね。トヨタの戦いぶり、MS
杯の時も気持ちは伝わってきましたけどどこかちぐはぐでもったいなかった
んです。準決勝でやっとそれぞれの気持ちとチームの動きがうまく噛みあっ
たという感じで良かった。
ところで、先日のジャパン候補の発表で、そこで選ばれてた人達が悪いと
いうより、JKの言う“日本らしい、日本しかできないラグビー”で‥?こう
いう人選になるかなあ?と、疑問に思ったのですが、それと、もう一つ、ト
ヨタからの選出が、奇妙なくらい少ないと感じました。別にトヨタの誰を選
べ!というのではないのですが、「◯◯を選ぶんだったら(トヨタの)・・
のほうがいいのに」というケースはいくつも‥。だから(候補に入っている
遠藤君の活躍はさておき)選にもれていた選手達のプレーの度に「見たかっ?!
ふんっ!」と力が入りました。ちゃんと見てよね、JK。あ、でも、相変わ
らず不満の多いセレクションの中で、NZ在住の小野選手、彼の選出は(だけ
は)新鮮でした。小野選手のプレー、早く見たいな。すごく楽しみです。
もう1試合の東芝/ヤマハ戦は、東芝で決まりだろうと思っていたのと実
はこの日は色々用事があったのとで見ないでいる内に結果を知ってしまい、「
やっぱり東芝か。もうわざわざ(録画)見なくてもいいかな〜」と思ったの
ですが、前半だけちょっと‥と見始めたら「後半も見なきゃ」という気にな
りました。見応えありましたね。いつもながらホルテン、マクラウドは素晴
らしいし(マクラウドのノッコン、珍しいのでつい笑ってしまいました)、
オトも熱く頑張ってるし‥。宮下選手のセービングに「おぉ〜」と感動し、
渡邊選手の仕事ぶりに「(昔ジャパンだった頃より余程)いい選手になった
ねぇ‥」としみじみし‥。お陰で決勝がとても楽しみになりました。
決勝前。準決勝でトヨタはケートと菊谷(ふと気がついたらこれ迄、何故
か横文字名の選手は呼び捨てで、日本人選手だけ「君」とか「選手」とかつ
けちゃってましたが、この際「敬称略」で)がすごく効いてたし他のFWもと
ても良かったので、「FWの力はほぼ互角。十分戦える」(共に熱いチームで
嫌いじゃないので一方を贔屓していたわけではありませんが、立場として東
芝が「王者」、トヨタが「挑戦者」のため、トヨタ側の視点)と予想。
BKは、球捌きとボールが動くスピードで東芝が上回ってる、と感じました。
但、アイイが(本来7人制のスターで、ちょっと次元の違う走りのできる人)
準決勝では自分で行くプレーを見せなかったけど、決勝で個人技を出してホ
ルテンとマクラウドを釘付けにする事ができれば面白いだろうな、と。それ
と、カウンタ−に要注意だけどそれをビシッと抑える前提であえて東芝FBに
キック処理をさせる戦法も浮かびました。あとはタックルあるのみ‥と。
そして今日の決勝。皆さんご覧になった事と思いますが東芝が「一枚上」
という感じでしたね。予想外にアイイが不調でしたが、まあ、それはともか
くとして(実際、もしアイイが絶好調だとしても彼に頼って勝ったなんて事
になってもあんまり面白くないだろうし)、結果論になりますがトヨタは
ちょっとすなおに勝負しすぎた(まあ、小細工なしで気持ち良かったと言え
ばそうなんですが)感じです。FBやラインを背走させたり、一つアイイのと
ころで何かやったりしておいて最後に外、じゃなかったので、ディフェンス
しやすかった(されやすかった)のでは。何度も外外へ流れてはタッチへ押
し出されるという光景が繰り返されました。逆に東芝のアタックでは、最初
に近場をとばす速いパスが外に放られるものだから、ついついトヨタのディ
フェンスの意識が外へ向く、そこを内にタテに斬り込まれる、というパター
ン。それと、トヨタはせっかくモールで押せた時があったのにそこでこだわ
りきれずにボールを出してしまうシーンが見られたのに対し(準決勝はイケ
イケだったのに、決勝はこの前のMS杯の時のようにせっかく頑張ってるのに
詰めが甘いという面が出てしまったみたい‥)、東芝はここではこのプレー、
今はこれ、というように、場面場面の選択に余裕があったように感じました。
うん、力の差というよりは、トヨタをのせてしまわない、東芝の試合運びの
うまさ、という事でしょう。ともかく薫田、朽木両監督お疲れさまでした。
(←選手の事をすっかり忘れてしまってる)
最後に。東芝の廣瀬。準決勝でも決勝でも、しょっちゅうマクラウドに何
やら“ご指導ご鞭撻”いただいているシーンが見られて微笑ましく「‥こー
やって、育っていくのね、可愛いなあ」(??)とわけのわからない感想を抱
いてしまいましたが、彼って、ちょっとうちのスクールのR君に似てません?
←☆高校合格おめでとう ☆!!
07/02/25佳
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