No.31 Super14 Part-1
ここ数年、2月にSuper14が始まるとRichie McCawに専念(?)してしまい、
同時期に開催のSix Nationsを見るのがおろそかになりがちでしたが、今年
はNZの「プロテクト」策の為Super 14第7週迄McCawやDCらの出場はなし。
いつもより気合いを入れてSix Nationsを見られました。
今年は4週目時点でIreland(対仏●) England 対Ireland●)
仏(対England●)の3ケ国が1敗で並ぶ大混戦。最終週、まずIrelandが
伊に勝利。但、今季大健闘の伊が最終戦でも力を発揮し、Irelandは期待程
の点差をつけられませんでした。Englandの対戦相手はここ迄4戦全敗の
Wales。ところがこの最終戦でWalesが意地を見せて大方の予想に反し勝利を
収め、この時点でEnglandは優勝争いから脱落。Irelandかそれとも仏か‥
優勝決定は、文字通りの最終戦(仏対Scotland)に持ち越され、その最後
の最後、ロスタイムでのトライによる得失点差がものを言い、仏が、今年
のSix Nations Championとなりました。
タイトルは仏に奪われたものの、Irelandの内容はかなり良かったです。
目前の勝利を最後にすっとさらわれたような2戦目の黒星(オドリスコルと
ストリンガー欠場が残念)が惜しまれます。Walesも、そのIreland相手に、
勝ってもおかしくない試合(ペナルティトライだよと思う場面があり、気の
毒でした)をしており、力は十分と見ました。最終戦に出たHook選手、初め
て見ましたが不敵な感じ(?)でなかなか良かった。絶不調だったEnglandも
少し光明が見えてきたようだし、最下位のScotlandでさえ決して悪くはな
い。本当に、伝統の大会を闘ってくるチームの凄さのようなものを感じまし
た。Viva ! Six Nations!
さて、Super14は第8週にやっとプロテクト選手達―もちろんMcCawも―が
出て来たのですが、個人的にちょっと色々あり全然見られないでいる内に最
終週になってしまい、先日の連休を利用して何とか録画の第8週以降の7試合
をまとめて見て(!)やっと追いつきました。しかし、そういう変な見方を
したせいかもしれないけど、なーんか今年のMcCaw、ピンとこない、のです。
何がどう悪いとか下手とかいうんじゃないけど、う〜ん‥。第14週(ラウン
ドロビン最終週)での対Chiefs戦も「‥こんなもんじゃないはずだけどな
あ‥」と思いつつ見てた(皆の予想を覆してChiefsが勝った)のですが、ラ
ストプレーでMcCawが7点差以内に追いつく(=ボーナスポイント獲得)トラ
イをあげ、これが又、“敗戦の中でも、貴重なボーナスポイントに結びつく
執念をみせたRichie McCaw”とかって絶賛されたりして、私はといえば、
「‥‥っつーか、あれは、“最低限”やってもらわなきゃいけないプレーだ
よな‥」と感じてしまったりして、おや、アンタ、Richie McCawのファン
じゃなかったっけ? と自分で突っ込む有様でした。‥ファンなんです、だ
からこそ「こんなんじゃ困る」わけなんですけど‥。
せっかく貴重なボーナスポイントをもぎとったのに、BullsがRedsに記録
的な点差で勝利したため←NZではRedsは「このボケ」よばわり(笑)、結
局(Super14の準決勝/決勝開催地は、争うチーム間の上位チームのホーム
グラウンドになるのですが)準決勝2試合とも、開催地が南アとなってしま
い、その“非常事態”に直面した、某NZ人が「南アでの準決勝?? ‥ま、
いいけどさ‥滅多にない事だし‥。いいよいいよ、もう、今年は何しろW杯
に勝てばそれでいいんだよ、とにかく!」というようなやけくそ発言をして
いるのを聞いて思わず笑ってしまいましたが、でもSuper14で勝てないよう
ならW杯での悲願の優勝にも暗雲がたれこめるような気がします。
「プロテクト」策が発表された時に、気持ちはわからないでもないけどそ
んな弱気な事でいいのかなあ、という感想を書きましたが、今回、Super14
でNZのプロテクトメンバーが不在の間に南ア勢が「のってしまった」気がし
ます。実際にはもちろんそんな単純な事だけが理由ではないのですが、果し
て「プロテクト」政策が吉だったのか凶となったのか‥は、結果が出るまで
誰にもわかりませんね。SixNationsも凄いけど、W杯でABsの一番の壁にな
るのは、やはり南ア、もしくは現在“不調に喘いでいる”豪だと思う。
Super14準決勝(2試合とも南ア対NZの構図ですが)は、W杯頂点に向けての
第一の試金石。わあ、もうすぐだな〜。今度は録画して日がたってからでは
なく、ちゃんと緊張感を持って見るつもりです。
07/05/11佳
(C) 2007 Copyright Kayoko Hosokawa All Rights Reserved.