No.32 Super14 Part-2
ところで、ラウンドロビン最終週でCrusadersから金星をあげたChiefs。
実はひそかに(一応Canterbury/Crusadersメンバーシップに入会している
立場上、大っぴらに言えない)好きなチームなので、ちょっと嬉しかったり
して。Super14のNZ勢(他の2国もでしょうけど、NZを中心に見てしまって
いるため、南アと豪のチームはあまりよく知らない)って、それぞれすごく
カラーがあって面白い。Crusadersは<模範生>、今年NZからもう一つ準
決勝に進んだBluesは<かっこいい都会っ子>、Umaga(とうとう引退です)
のいたHurricanesは<やんちゃ坊主>、Highlandersは<素朴な田舎の青
年(もちろんいい意味で)>という感じ。そしてChiefsは、何でもありの
感じなのに、ごった煮じゃなくて透明感があるチーム。奔放な、タレント
豊かな、わくわくするような面と、シンプルでストレートで、技じゃなく
てハート、みたいな、ひたむきで熱い面‥。スタープレーヤーもたくさん
いますが、私は(最近あまり出てないけど)キャプテンをやってたGibbes
が好き。今書いた2つの面の、後のほうの面そのものといった(といって
も、当然、技がないわけではないけど。LOとしては長身ではないですが、
彼のラインアウト、巧いしきれいだし、私はいいと思うんですけどねえ)、
普段はとても穏やかで暖かい感じの人です。
Crusaders戦では最後迄ベンチにいましたが、チームの活躍健闘をもちろん
喜んでいるんだけど、勝った時にも、騒がずわめかず、僅かにににっこりし
ているだけで、抑えた達成感と同時に(やはり自分もプレーしたかったって
いうのがあるんだと思いますが)かすかな哀愁があって、またまた惚れ直し
てしまいました(?)。
今年はつい先日やっと録りためていたCrusadersの試合を見終わったばかり
で、あとは全然見ていないので、Chiefsや他のチームの試合もこれからぼち
ぼち見たいと思っています。
「しかし!その前にClassic All Blacksだよ!!」と、楽しみにして勢い
込んで見た9日の第一戦でしたが、正直拍子抜け。Classicとはいえもうちょ
っと本気でやってもらわないと All Blacksの名前が泣くぞ、と思いました。
ハカもあっさりしたもんだったし、期待していたスペンサーは、へ?FB?
不安やなあ、とは思ってましたが(笑)、遠藤君に振り切られる始末だし、
FLは殆ど働いてないし(あの後で見たら、きっと「ああ、何か物足りないよ
うな気がしたけど、大丈夫、McCawは凄い」と安心できるに違いない)、
ロムーはまああんな感じでしょうし42歳のラッシュにもあれ以上は期待でき
ないと思いますが、まだ(意外に)若いはずのウィルソンも全然走れないし、
皆、パスが通らないし‥と、「ひえ〜、こんなに現役と差があるもんかねえ」
とおののいていたのですが、ふと気がつけば、多くの人の感想は「やっぱり
Classic All Blacksは凄い。スピードはさすがにあまりないけれど、強い
し上手い!」「パスがよくつながって素晴らしい」とかのようで、私の印象
とはかなり差があるようでした。ハカも「迫力があって感動した」という声
が多数。‥人それぞれの感じ方なんですね‥。
私の感想では、Classic All Blacksで動けてたのはマーシャルがまあま
あ、コンビネーションは悪かったけど個人技でいけば結構いけてたかな、と
いう程度で、他の選手は殆ど走れていない。あ、これは誰しもの意見だと思
いますが、クリブはキレがあって良かったですね。それと、最後のほうで出
て来たトニー・ブラウンが気を吐いてて、彼のプレーが一番素晴らしかった。
あと、終盤の「ここぞ」という場面で、それまでへらへらミスを連発してた
Classic All Blacksが、見事な集中力でピシッとトライをとってきたプレー
(トニー・ブラウンがらみでしたが)、あの辺りは、「さすが」と言っても
良い、所謂「クラス」のプレーってヤツだなと思いました。でも、それだけ
です(笑)。他は、私としては全く欲求不満。12日には、もっと「さすが」
と唸らせるプレーを見せてほしい。期待しています。
07/05/11佳
(C) 2007 Copyright Kayoko Hosokawa All Rights Reserved.