No.46 常翔学園、頑張れーっ!!!
前回の文章は、昨夜(3日夜)ニュースを知ってすぐ書いたものです。
今日(4日)、録画してあったJスポーツでの放映を見てみました。その感想
ですが、率直に言って私の目にはそんなにひどいレフリングにはうつりませ
んでした。ノットリリースを早く吹かれすぎと思ったのが1回か2回、明らか
な相手の犯則をとってないのが(一瞬見てなかったのかも)1回、あともう
1回、何だったかがありましたが、数えて3,4回程度。
多分、工大高側はラインアウトが自分達に不利になっていると感じたと思
う。それと、オーバーザトップやオフサイドのとられ方に違和感を持ってい
るように見えました。あとはノックオンじゃない(ように見える)のにとら
れたとか、逆に、相手のあれはフォワードパスじゃないのかとかいう細かい
「え?」が幾つかあったのは確か。でも、実際、この程度のミスジャッジや
判定による運不運ならば、どの試合にもつきものだという気がしました。
勿論、何の問題もないのに野上さん/工大高が不満を口にしたり、まして意
見書を出したりするという事は考えられないから、ハタで見ているとあまり
わからない何らかのトラブルがあったとは思います。その上、野上さんの立
場というか心情としては、日頃レフリーは絶対だと部員達に教え聞かせてい
るわけで、即ち、部員達が決して表立ってレフリーに文句を言ったりせずに
陰で泣いている光景がそこにある(んだと思う)、それを黙っては見ておれ
ないという事なのでしょう。前回も書きましたがよく「わかります」。監督
や家族は、もし自分は批判を受けたとしても部員達の気持ちを一番大切に考
えて声をあげるのだろうから。
けれど逆に言えば、野上さんや家族の方々のように責任者や代表者或は保
護者でもなく友達や恋人でもないただのファンまでもが、ここで、メンバー
がかわいそう、とか、彼らが泣いているのを黙って見てられるか!という理
由で、今回の敗戦をレフリングのせいにしちゃったらあかんよな、と自分に
言い聞かせる私なのです。
冷静に見直して感じたのは、(今年は)最初からピシッとしていたはずの
工大高が、ピシッとしてなかったとは言わないし(今迄の悪癖である)ス
ロースターターぶりが出てしまったのともちょっと違うようなのですが、何
故だかぎこちないままに最初の10分を過ごしてしまった。つまるところこれ
が直接の敗因。最初に入り込めなかったのが、結局ずるずる、前半を、そし
て後半の15分近く迄、せっかくの力を出せないままの流れにつながってし
まったようだという事です。
途中でなかなか立ち直せなかった、自分達のリズムを掴めなかった原因(背
後にある理由)を想像すると、例えばさっき書いたラインアウトに於けるレ
フリーとのやりとりに、私が見て感じたよりも大きな影響があったのかもし
れない。でも、レフリーの笛自体は(どの試合でもあるような)ミスはあっ
たにせよ、一方をひいきした故意の判定をしているとは見えなかった。
だから、ファンの“結論”としては、やはり、工大高にはキツイ事を書く
ようですが、(レフリングに)違和感があってもさっさと割り切って切り替
えなきゃ、という事です。
‥だって、もったいないんだもん。
彼ら、後半15分からの15分間だけで、流経柏と並ぶ3トライをあげたんです
よ。ノーサイド直前の攻撃も素晴らしかった(最後、FBにこの日初めて出場
の中林君が大きくタッチに蹴り込んで、思わず「蹴るな〜(試合を切る
な〜)、1年坊主!」と叫んでしまいましたが←ごめん でも、あれだって、
まだ2分位はロスタイムあるはずだったよねえ。‥あれ? ついレフリーに文
句を‥)し、あと1プレーあれば、もう一つトライがとれたと思います。
それだけの力があるのに、「レフリングのせいで出せなかった」?? そんな
の、あえて言うけど、すごい「つまらない」。つまらないよ、もったいない
よ。そんなのダメだよ。
何か、昨年度の京都府予選決勝で実力では上回っていると思われるのに負
けてしまった伏工を思い出しました。伏工は、レフリーとあわないとかじゃ
なくて、慎重にいきすぎて自分達の良さである奔放さを封印してしまったの
が敗因だったけど、工大高と同じく、後半10分を過ぎてやっと本来の自分達
に戻ったけれど遅すぎた、という試合でした。
その伏工はもちろん今年ちゃんと花園に帰ってきたし、工大高だって、今回
の悔しさを乗り越えて又頑張ってほしいと思う。でも、もう、同じような「
つまらない」後悔はしてほしくない。
だからはっきり言います。自分達のリズムが掴めない時、レフリーや誰かや
何かのせいだなんて思わないで。キックオフの笛が鳴ったら、あとはノーサ
イドの笛が聞こえる迄、もう誰も、何も、関係ない。ただ自分と仲間を信じ
てベストを尽くすだけ。「ついてない」とか「おかしい」とか、そんなつま
んない事、放っておいて、ただひたすら前へ進もう、ボールをつなごう。
そうすればきっと、運もツキも呼び込むような、幸運の女神が飛んできたく
なるような、たくましいラグビーができる、と思う。
という事で、工大高の件はこれでピリオド(の予定)。でも、あ〜あ、い
つものセリフを今年も再び言う事になってしまったな、「工大高、“又”頑
張れ!」って。あ、今度は常翔学園か(イマイチまだピンとこない)。‥よ
し、心機一転いくぞ、「常翔学園、頑張れーっ!!!」
08/1/4佳
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