No.76 花園準々決勝

 準々決勝。今日からはあっちのチャンネル、こっちのチャンネル、TVを2台
駆使して録画‥という苦労なくゆっくり見る事ができるので楽。しかし同時
に、残りの試合数が少なくなってきたと思うと早くもちょっと淋しい‥。

 大分舞鶴対常翔啓光学園。
啓光の「強さ」が問われる、と位置づけていた試合。試合には勝ったものの、
その意味では納得のいかない出来。というか、あれで強さが出た/力が出せ
た状態とは到底信じ難いから、出来が悪い、と思いたい。自陣前で重量で上
回る舞鶴に攻め込まれたらあっさりゴールを割らせていた、あの淡白なDFは
一体何??? ケイコーと言えば、ゴール前の絶対崩れない壁、低く突き刺
さり相手を押し戻す攻めの守り、のイメージなのに、「おいおいおい‥」(
三度目)です、全く。舞鶴。敵陣前のFW攻めでほぼ確実にトライがとれてい
たのに徹しきれなかった。

 東福岡対國學院久我山。
立ち上がりから久我山の前へ出る意識が伝わってきて、良い試合だった。勝
てなかったけれど、さんざん「強くない」って言いふらしてご免、力はあっ
たのね。ここで謝っておきます。力はあった、からこそ、あと一歩の詰めの
甘さが残念でした。個人的感想ですが、レフリーを敵に回していた面もあり
アンラッキー。特に、あの場面であのシンビン、あれは全く必要なかったの
では。他の場面の判定はともかくとして、あれは選手にとって非常に大きい
事だと同時に、観客から“手に汗握る好ゲーム”を奪う事でもある。大いに
疑問。東福岡。久我山が「化けたなー」という位に勢い良く鋭く出て来てい
たにもかかわらず、崩れず切り返せる、さすがの力です。

 京都成章対佐賀工。
ふふっ、成章勝つって言ったでしょ(笑)。そういう感想は少数派らしく、
「ノーシード校が‥」「佐賀工まさかの‥」等と言われてます。でも、京都
成章の完勝と言ってよい内容でした。中継のアナウンサーが時折「佐賀工の
強力FWが(突進)!」とかって叫んでいたけど、その度「‥FWが‥? ‥何
にもしてないじゃん」と余裕で言い返してました(笑)。佐賀工。“何もし
てないじゃん”と言ってしまった(成章がさせなかったのかもしれませんが)
くらい、圧力も何もなかった(ように見えた)。重量差を最大限に活かす
策(ま、成章のDFは、今日のケイコーなんかより全然締まってるから、簡単
には得点できないと思うけれど)が無かったか。

 流経大柏対御所工・実。
舞鶴、佐賀工に続き、柏も、ゲームプランに大いにクエスチョンマーク。自
分達の利のあるところでの勝負になんでこだわらないんだろ。特に柏の場合、
相手にヘヴィー級のルールで試合をさせるような展開に持っていかないと勝
機が見えないはずだったのに。
御所。あの小さい身体でよくまあ、と健気に見えてしまいましたが、再三言
うように、このチームの凄さはそんな健気さとはかけはなれた、鋭利さ、そ
れも、熱い刀じゃなくて氷のナイフの切れ味のはず(9/15の印象がそれほど
強烈です)。そう思っているので、まだ物足りない気がする。

 というところで、非常に興味深いのが、今日行なわれた抽選による、準決
勝の組合せ。

 常翔啓光対東福岡。
今日迄のケイコーの出来ならまず間違いなく東福岡に軍配。鉄壁の、相手を
押し下げるDF、そんなケイコーが見られるかどうかが鍵。
 京都成章対御所。
「氷のナイフ」と化した御所が見たい。そして、氷のナイフを溶かす程熱い
成章に期待。

 “裏花”も熱く進行中(見たい‥)、こちらは(花園のような一日おきで
も大変だと思うのに)連日連戦。いい知らせを待ってます。   

                        
                           200901/03 佳
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かよこのノート