No.103 夏の終わりに
C大の夏合宿の応援で、たまたま上田一貴君と隣合わせました
(C大に弟君がいます)。
早稲田在籍中だったなら多分喋らなかったと思うけど(わはは)もう卒
業してるので(今春から東京電力)、結構話をしました(←正確に
は、父と上田君の会話を聞きながらゲラゲラ笑っていたほうが多かった
のだけど)。彼の高校時代(啓光)、割と好きだったっけなあー(早稲
田に行かへんかったらもっと好きやったのになあー)。
家に帰ってから気がついたけど、この「ノート」にも書いてました
(No.9:第84回花園準決勝の後、4チームについ
て)、『上田くんの低いタックルにしびれました』って。
‥しびれてたんだ、私‥と、色々(と言っても短い時間、他愛もない
事をですが)話をした後での上田君を頭に浮かべながら自分で笑ってし
まった。‥いえ、決して、話をして上田君の印象が悪くなったわけでは
なく、むしろ逆。しかし、何と言っても関西出身同士の会話のため殆ど
漫才のノリ。およそ、しびれたの好きだのいうムードではなかったので
した(^_^;) 。
C大をとばして、明治の話。
この夏の長野RS上田RS(我が安曇野RSも)との交流会が中止となった(
No.101)時点で、自分の中で吉田君もとい吉田新監督への評価をかなり下
げたが、その後も、正確に批評できるほど熱心にではなく何となくに過ぎ
ないけれど見てきて、ちょっと吉田監督が前面に出過ぎじゃないのか、と
いう気がした。
今年の明治には期待している、というか、ぜひとも頑張ってもらわなあ
かん、と思っているけれど、肝心の選手(学生)やチームよりも“吉田
新監督様”がデデンッと立ちはだかってしまっている印象を受ける。
先日、そんな話をしながら「監督が目立ちすぎるのってなんかヤだな
あ。監督さんって、要所要所は締めるけどあとは殆ど表に出ないで、勝
利インタビューなんかでもチョコッとだけ出てきて、頭掻きながらニコ
ニコと「いやー、選手が頑張りました」とかって言ってる位がいい。」
と父に向かって持論をぶったところ、「上田君もそう言うとった」と
のこと。私はその話、聞いてませんでしたが、監督って、素人みたいな
感じの人のほうがイイですよね、と言っていたそう。‥気が合ったね、
上田君(笑)。
明治の話、と言ったものの、今年は“明治の合宿”を見に行く機会は
なかった。ただ、龍谷と明治(Cチーム)の練習試合があったので菅平へ(
一応言っておくと、龍谷大学の応援がメインです。去年は龍大の白馬合宿
が行なわれず、おまけにせっかく行った日の菅平での試合も雨で中止に
なってしまい、全く見られなかったのですが、今年は白馬に一度、菅平に
もこの日応援に行って来ました)。
いつもの45番グラウンド(明治宿舎の)に到着してすぐ衛籐君の姿が目
に入ってきた。一昨年、昨年と(工大高時代から数えるとそれより更に前
から)、菅平で衛籐君のプレーを見るのを恒例の楽しみとしてきたけれど、
今年はケガなのか、試合出場はなし(どこをケガしているのかわかりませ
んが、普通に動いていたので大きな故障ではなさそう)。
上に、選手(学生)やチームよりも新監督が‥と書いたけれど、それ
は試合を見ての印象ではないので、試合を見たらちゃんと選手やチーム
が主役になっていると感じられるというのだったら安心なのだけど。
選手一人一人の姿がはっきり見え、チームの姿がはっきり見える事を期
待してます。
龍谷との試合の前に、明治Dチームと玉川大とのゲームをやっていて、
丁度後半が始まるところでした。
ここ(明治D)で、私の“甥っ子”(自称“長野のおばさん”から見れば
彼は甥って事に‥)が故障から復帰して出場するとの情報を“Oママ”か
ら貰っていたので、ママに代わって、後半のみでしたが観戦(帰宅後、レ
ポート提出←笑)。
彼(やっぱ“甥っ子”扱いじゃナンなのでO君としておこう)は本来FL
なのですが、FW三列は競争熾烈、という事で、今季はWTBに挑戦していまし
た。しかし―本人が決意して挑戦しているのならその意志を尊重し最優先
にするべきだとは百も承知ながらも―おばさんとしては、O君にはFLを
やっていてほしい、FLであってほしい、という思いを拭い去れずにいまし
た。
この日、O君の背番号は久々の#7。
と言っても、アタックでは殆どBKラインの大外にポジショニングしていて、
WTBのできるFL、FLのできるWTB、そんな感じでした。実際、その位置でボー
ルを受けて、前にDFが2人くらい立っていてもモノともせずに吹っ飛ばして
快走する場面などもあり、「うん、これも悪かない」と納得しながら見て
いたけれど‥。
玉川大のスクラム。
スクラムの翼の位置から、ボールが出る瞬間、展開される瞬間を、鋭く窺
う、その眼を見て、「‥FLだ」の思いを新たにした。
“獲物を狙うハンターのよう”と以前も書きましたが、プレーを見ていた
ら期せずしてそんな表現が頭に浮かんで来る選手だもん、どうしたってFLっ
て気がする。
ご両親もご子息の“WTB”に違和感、距離感があったようで、FLとしての
復帰戦に「なんだかうきうきして、久々にビール、あけました」と。
個人的にこの日の彼のプレーで「わ」と思ったのも、ブレークダウンへ
の効果的な入りで素早いボール出しを可能にし(た結果トライにつながっ)
た場面と、FLとしてのタックルの場面でした。
‥うーん、やっぱ、FLで試合に出てほしいな。熾烈なポジション争いは必
至だけれど、頑張れO君(なんて、勝手なこと言ってる? ご免ね)。
で、龍大の試合です。
完敗でした、明治のCに。惨敗、と言うべきか。いや、前半の終盤までは、
試合にすらなってなかった。
前半が終わる頃になってようやく、持ちこたえる事が出来始めた。後半は
開始直後から果敢に攻め、全体を通して何度か惜しい攻撃があった。
この試合をどう評価するか。
Aチーム同士で対戦しての完敗であるなら、この位の力の差はあるのかな、
と半ば納得しつつ、その差を少しでも埋めるべく頑張れ、頑張ろう、と思
うのだけれど、Cチームに歯が立たないという現実は結構重い。もちろん、
Cと言ったって明治は層が厚く、茅島君や千布君といった、他校だったら間
違い無くAみたいな選手がぞろぞろいるわけだけど、それにしても‥。
いやそれとも、前半途中迄あれだけガタガタぼろぼろだったにもかかわら
ず、そのままズルズルと行かずに何とか土俵に踏みとどまり、後半には(実
らなかったけれど)反撃に転じるところまで持ってこれた、そこに自信を
持つべきなのかもしれない。
が、いずれにしても、前半終盤の食らいつきや後半の思い切りの良い攻
撃とあきらめない粘りのDFが最初から出来ていれば、もっと違った流れも
有り得ただろうに。試合の入りの部分で、あまりにも普通に対峙してしまっ
た感じです。もっと、絶対抜いてやる、絶対とめてやる、という気迫がほ
しかったな、と思う。
後半は、その気迫、意地がかなり見えたんです。が、それじゃあ遅いんだよ
ね。前半のうちに、最初から、試合に入る前から、気迫で相手を威圧して
出し抜くくらいの意気じゃなきゃ。
チャレンジャーの戦い方といえば、2年前の菅平での常翔(工大高)対桐
蔭戦、キックオフ直後のプレーに、このペースでこの試合に臨んだら勝て
んわな(工大)、と感じた事を思い出す。挑戦者(尤も当時の工大高と桐
蔭に実際それほど差があったわけではなく、あくまで立場としての挑戦者
と防衛者でしたが)は、先手先手というか、相手がたじろぐ位、最初から
牙を剥いて向かって行かなきゃいけないんじゃないかな、と、傍で見てい
る者は思う。それで最後まで保つのかとか最後まで通用するのかという、
そういう計算など抜きで。
ところで、今夏の菅平の常翔対桐蔭戦で、翌日、翌々日(合宿最終日)
の試合を全て自粛する事になる事故(ケガ)がありました。それを知った
のは最終日、これで大阪に戻ります、という連絡をいただいた時。大いに
心配しましたが、その後、どうやら、受傷直後の想定ほど悪い状態ではな
いらしいとわかり、少し安心。3日後に手術。それも無事に済んだそう。
ケガをした彼は県内で入院しており、手術の後、野上先生が立ち寄って
下さいました。又病院へ戻られるというので、思い立って千羽鶴を―いえ、
千羽どころか百羽でも、実は二十羽ですらありません― 折った。引き出
しに残っていた折り紙をひっぱり出し、青(紺が無い‥)2枚、赤2枚を小
さく切って‥。
出来上がったのは何だか小学生が工作したようなシロモノでした(野上先生
も、目にして思わず脱力したような笑みを浮かべておられました)が、「
恥ずかしい」よりも「良くなって」の気持ちでお渡しし、持って行っても
らいました(きっと本人も笑っただろう‥←いいんです、元気に笑ってく
れれば何よりだ)。今日の時点で、N君は順調に回復中!! 本当に良かった
です。待っている皆のところへ早く元気な姿を見せてあげられるように、
リハビリ頑張って!!!
それにしても。見てませんが、その桐蔭戦はA/B/Cとも完敗だったよう
です。一体何なんだろう、相性なのか? ここのところずっと、してやら
れている、感じです。私としては2年前の試合以来、実は結構、桐蔭に(桐
蔭との試合に)こだわりがあったのですが、これで益々因縁が深まったよ
うな。
「よっしゃー、(今に見ておれ)やったる!!」
ここまで“してやられた”ら、何だか張り切っちゃいます(私が張り切っ
てどーする)。
ぜひとも花園で対戦してほしい。
常翔学園の菅平合宿を報告するHPには
「今年は、仲間の大切さを学び山をおりました。」と。
もちろんN君の事が大きかったでしょうし、それを通じて部員の皆がそれぞ
れに様々に思い考えた事があったはず。
仲間の大切さ。
「ホントにそう‥‥‥」と、あれこれ語る事も出来るけれど‥‥‥きっと
何も書く必要ない、よね。
さて、色々あった夏も、もう終わりです。
もっともらしい締めくくりの文章を書く事も考えましたが、何となく、形
にしてしまわないで空白のままにしておきたい気分で、こうして散文のま
まで‥(いつもそうじゃないか、なんていじめないで下さい)。
実は最近ちょっとした出来事もあったのですが、書いて片をつけちゃうよ
り、それがこのあと何かつながっていったり変わっていったりするのかな、
というのを漠然と楽しみたい。という事で今日はこの辺で。
2009/08/30 佳
(C) 2009 Copyright Kayoko Hosokawa All Rights Reserved.