No.148 JWC・PNC・Super15

<JWC(決勝)>
2年前ちょっぴりながらも国内でTV放映があった (No.88参照)
JuniorWorldCupでしたが、翌年からは全く無し(日本が下部に落ちたのが
理由なのならその下部大会=JWRTを放映するかと言えばそれも無い)。
これが2019年にW杯を開催するっていう国なのかね、どーでもいいけど。
あ、どーでもいいのは、日本でのW杯であって、各国のstars of the
futureを見る貴重な機会を奪われる事ではありません。
貴重な機会を、と怒っていたところ、大会の模様がIRBのサイトで見られる
とわかり、とりあえずファイナルを見てみました。

Baby Blacks4連覇、の結果を知っていただけに、今年も “順当”な優勝
だったのかなと思いながら見始めましたが、意外にも開始早々からEngland
が圧倒と言っていいくらいの内容。
うっかり見ている内にNZが逆転して10点差になっていた(一体どれだけボーッ
と見てたんだか)のだけど、気がついた時に「えっ? 10対20? England
が負けてる?」とびっくりしたくらいの前半でした。
で、後半も、最初の得点はNZのPGだったけど(13点差)、次の得点は
Englandのトライ(&ゴールにより6点差)で、いやはやこのトライは素晴ら
しかった。
畳みかけるかのように更にNZゴールに肉薄するEngland。しかし惜しくもグ
ラウンディングならず(NZのSHがボールの下に腕を差し入れてトライを阻ん
だ←さすが、若いのに老練なプレーを見せてくれる)。
惜しがっていた(笑)ら、なんと再び素晴らしいプレーで、今度こそきっち
りトライをとってきた!
その後もEnglandが結構押せ押せの雰囲気ながら、最後の最後にNZが突き放
して、結局11点差で終了したのですが・・うーん、ファイナルしか見てない
のでどっちのチームがどうとか誰が良くて誰がイマイチなどと言い切るのは
難しいけど、この一戦に関して言えばEnglandの貫禄・存在感がまさってい
たように思いました。
3番PRとか、8番(EnglandのキャプテンというよりはScotlandの男の子〜的
な風貌)とか、10番(弱冠18歳!)とか、12番のFarrell (Andy Farrellの息
子がラグビー選手だと聞いてはいたけど、相変わらず北半球に疎いため見た
のはこれが初めて。っつーか、A.Farrellって幾つ?と思わず調べた(笑)。
16の時の子供!・・Andy父ちゃん、引退せずもう少し粘ってたら、史上初“
親子テストマッチ競演”なんてのがあったかもしれない) とか、(あとホント
は15番もアタックには「おっ」と思う面があったのですが、如何せん肝心な
ところでのDFミスが目立ち残念)・・、なんか、試合後に印象に残っている
のって、全員Englandの選手(笑)。
ま、貫禄という事で言えば実際確かにEngland>NZかも。NZがどこかまだ華
奢な雰囲気を残しているのに対して、Englandは顔立ちをクローズアップで
見でもしない限りとてもU20とは思えないような何とも成熟したというか老
けたというか、完成された感があるもん。
と、2年前も同じような感想を抱いたから、これは力云々じゃなくて、国の
特徴なんだろうな。
その2年前の決勝(No.96)では私は完全にBabyBlacksの虜(笑) でしたが、
今年に関しては、Englandは限りなく勝者に近い敗者、十分にチャンピオン
にふさわしい力があったと思う。
・・というか、いや−、NZよく勝てたな(笑)。

別に「実力ではEnglandが上回っていたのに運良く勝った」と難癖つけたい
わけではありません。むしろ、劣勢なのに何故だか負けなかった彼らBaby
達のしぶとさを、W杯イヤーの今年は特にシニアチーム(=ABs)にぜひ見習っ
てほしい、という気がしました。
プライドと自信。それを忘れないで、NZ。


<PNC開幕>
オープニングマッチのTonga vs Fijiは、後半から見始めましたがその時
点で30対9。「さすがにW杯イヤーとなったらTonga強いわ」ってことかな、
とも思ったけど、何でも今Fijiは財政面とかでゴチャゴチャがあるそうで、
残念ながら良い状態とは言えないのかも。あの4年前のWales戦と南ア戦の
素晴らしさ(No.38&39参照)が未だに強烈なので、ぜひW杯の舞台では力を遺憾なく発揮してほしいと思いますが。もちろんTongaは応援してます〜♡

Japan vs Samoa。
Japanに長友君(先日のジャパン対トップリーグ選抜のチャリティーマッチ
で、TL選抜唯一のトライを決めた!)が入っておらず、Samoaにフォトゥア
リイが出場しない(な、なんで〜っと思ったけど、そういやCrusadersの
Super15セミファイナルがあるんだ、と気がついた。※エリスの負傷退場よ
り前半途中から出場してました)。
この時点で、興味を持てる部分が殆どゼロ。でもやっぱりSamoaは(笑)見と
かなきゃ、と思い直して一応見た。
期待はずれというのは、期待していた場合の表現だから、私がJapanを評す
る場合には当てはまらない。どういう言葉がふさわしいのか。「ふんっ」っ
て感じ。
フンドシ締め直して来い、Japan (<協会や、まるで御用学者みたいな解説
者達もろもろ) 。


<Super15(Semi Final)>
今年も途中で挫折、というより、今年は最初からあまり夢中になれないまま
Super15が終わろうとしています。3.11以降、原発のウソについての勉強や
反原発行動、陳情・・等々のほうに重点を置かざるを得なくなった。
・・もはや関心はZac Guildfordの活躍ぶりだけ(? 笑)。

Guildfordは、昨季ITM Cupの頃は元気がなかったけど今年のSuper15では
ずっと積極的に動き回っていて(字句通りほんとにピッチ中を何でも屋の如
く走り回っていた)、ただそれがなかなか報われず、お母さん(=私)として
はもどかしくて仕方なかった。
そんな彼にもシーズン終盤になってようやく光が当たった感があり、少し
希望が。
(昨季のABs落ちを経て)今年のW杯出場するには、今夏のTri Nationsでス
コッド復帰を果たしておく事が必須条件、そしてそのためには、このSemi
Final(とFinal)で何とかアピールするしかない。
かように重要なSemi Finalで、Baby G(もう22歳だしBabyでもなかろうが、
何だかZacはいつまでたっても「わたしのG」って感じが・・←爆)がどうだっ
たかと言うと・・・・(0時から行われたのでその前に少し寝ておこうと思っ
たら寝過ごしてしまい、前半20分くらいからしか見ていませんが)。


Stormers vs Crusaders
レフリーが南アの人だったのでCrusadersには不利かもと思いましたが、
そんな事は無く、むしろ南アの観客は不満だったかも。
ホーム&アウェイ方式で2回対戦があった今季のSuper15で“因縁の” と
言っていいカード。
直近(前回)の対戦では、例えば「キレイなラインだなー」と溜息をつく、
とか、そういうのとはかけ離れた、ボクシングかなにかの試合みたいな印象
を抱いた。
この試合でもまず感じたのは、ラグビーの、まさに格闘技としての側面。
すごく拮抗しているということだと思うんだけど、なにしろタフ、としか
表現しようのない攻防。

いやーそれにしても、SBWを、私はずっと、「余裕ありすぎ(て、ホントの
力がわからん)」と思ってきたけど、この試合でなんというか、本気の彼、
を見たような気がする。
W杯でのABs対Springboks(という顔合わせがあるかどうかはともかく)の疑
似予行試合とでも言う感覚。

で、肝心(?)のGuildfordは、褒められて良いトライセーヴィングが一つあっ
たものの、「これでABs入り間違い無し」と確信できる出来とは言えない。
幸い今日勝ってファイナルに進出できもう一試合チャンスを与えられたわけ
だから、そこで活躍できるかどうかにかかってます。


Reds vs Blues
こっちのほうがStormers vs Crusadersより先に昨夜—丁度Japan vs
Samoaと同じ頃—に行われましたが、TVでPNCを見ながら、PCでコレ、という
、ロクでもない見方しかしていません<(_ _)>
今年のRound Robin1位通過チームがReds。
4年前は、南ア勢がノってきたなあ、の感がしたシーズンで、W杯で勝ち残っ
たのもSpringboksだったから、同じ流れで言うと今年はなんだか
Wallabiesがコワイですねえ。

決勝のReds vs Crusadersは、W杯前哨戦:仮想Wallabies vs All Blacks
 と言ったところだろうかと思うと、やはり結末は大いに気になるところ
です。 



                        
                           2011/07/03 佳
                           
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