No.149 Super15 Final

Reds vs Crusaders。

つい1時間前に終わったばかり。
とても面白いゲームでした。
理由の一つはフェーズの長さ。
試合を通して、特に前半40分間、単発のプレーでブチ切れる事が殆どなかっ
た。
なにしろ、ピンチになってもそこで終わらない。
ピンチになりかかったとみえたところでプレーを切らずこらえてプレーを
続けることにより、反対にチャンスになりかけ、そこを又、相手チームが
凌いで切り返す。
テニスで言えば、ウィンブルドンのセンターコートで渾身のラリーが15回
位続く感じ、だろうか。
決着なんてつかないのでは、と、見ている側がある種の錯覚を抱く頃(前半
終盤になって)、試合がようやく動く。
RedsのPG。
追加点をあげて一気に勢いに乗りたいホームのReds。しかしCrusadersも
さすがに簡単にはそうさせない。“DCマジック”―小技の効いたトライ―
で逆転。
Redsが再びPGで1点差に付ける。

後半。
このゲームのもう一つの面白さが、この後半に濃縮されていた。
Reds Ioaneのトライを目にして、改めて湧き上がってきたのは、「やはり
これはWallabies vs ABsの疑似前哨戦なんだなあ」という感覚。
Wallabies(Reds)にみなぎる、セオリーとか戦術とかじゃない、一人一人の
プレーヤー、特にBK、の躍動感。
この“止められない”躍動をそれでも止めにかかるのがCrusaders。FWが
踏ん張る。
超満員のホームの声援を見方にしてさえも、Redsがなかなか試合を「決め
きる」ところまでいけない。
同点のまま時間が過ぎる中、決定的と思われた(Redsの)トライが幻となっ
てしまい、Redsには不運な、逆に言えば粘りのCrusadersが強運を味方に
最後は勝ちをおさめるのだろうか、と思えてくるような展開。

だけどここ一番の局面で「決めきった」のは、Genia。
キープレーヤーとしてDC以上のインパクトでこの試合の要所要所での役割を
しっかり果たしてきた彼が、ラスト10分でとうとう<優勝>への突破口を開
いた。
彼の前があいた、というか、はっきりと彼が道をこじあけた、ように見え
た。見事なトライ。
ファイナルスコアは18対13。最後まで緊迫した試合でした。

先週書いた「W杯はこの流れでいくとWallabies・・」っていうのが現実味
を帯びてきてちょっとヤな感じ(笑)がしないでもないけど、いやー、どっ
ちが勝つとか負けるとかいうより、見応えのある試合は嬉しいぞ。
いやいや、でもやっぱり、これ、Super15だから「これでRedsが勝てなかっ
たら可哀相だよなあ、うん、やっぱり今日はRedsでしょ」とか(余裕?で)思
えるけど、これがW杯だったら、Wallabiesに幻のトライが幾つあろうが、
ABsの犯則を見逃されてラッキーという場面が幾つあろうが、そんなの関係
なくて、ともかく「ABsが勝てなかったら可哀相」、断固として「何があっ
ても(どんな手段でも?)絶対勝って!」と思うんだろうな(笑)。

さて今日は他にも、Pacific Nations CupのRound2はJapanがTongaに1点差
で勝ったらしい・・・・(W杯イヤーなのに。そう、同プールだから、秋の
再戦ではぜひTongaに頑張ってもらいたい←と相変わらずの憎まれ口)です
が、これはまだ見てません(Fiji vs Samoaも)。
とりあえず、管理人さんが先週のセミファイナルの原稿を今晩あたりアッ
プして下さるのではないかと思うので、これもまとめて一緒に(間に合えー
)!と、速攻で書き上げメールしておきます。
明日は岡工での交流会ですね。梅雨も明けお天気も良さそうなので日焼け
に気をつけようっと(チャレンジ杯での失敗を繰り返さないようにせねば!
)・・笑。


                        
                           2011/07/09 佳
                           
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