No.152 2011RWC
RWCもBronze finalとFinalを残すのみとなりました。
前回「行きます」と書いたきりで、「着きました」も「ただいま」も無し
でいきなりFinalかい、という感じですが、実はあのあと諸事情あって意外
な展開で結局何のゆかりもないKiwi(New Zealander)の家庭に滞在する
事になった事もあり「え〜っ、ホントにあたし明日から行くの??」みたい
にせわしなく出発、その分、帰って来てからも何だかバタバタしてまし
て・・でも、駆けあし観戦記(先週大会が中止になって空いた時間に作っ
た「スクール通信」)にもチョコッと書きましたがホントに良い家庭に巡
り会えてラッキーだったと思っています・・
あ、ところで、ラグビー関係のかたにだけ「行きます!」と言い回って(
笑)出かけてきたわけで、仕事関係にはどこへ行ったとは一切言っていな
いので、内緒にしておいて下さいね。
さて、帰国後のノックアウトトーナメント。
Quarter finalのWalesの素晴らしさにクラクラ〜っとなって(笑)、Semi
finalでももちろんWales?♪と声援を送っていましたが・・なんというこ
とでしょう・・若きキャプテンの、あの時間での退場処分・・。もう、別
の意味でクラクラ〜でした。レッドカードを出されたのが相手側(仏)だっ
たとしたら「やったね!」と喜んだだけかもしれないので(爆)大いに偏っ
た感想だと一応自認しつつ、でもやっぱりあの退場処分は無いだろーっと
言いたい。せめてイエローカードだったら・・。
それにしても、レッドカードが出た時に「ああもうこの試合ガタガタ
(>クラクラ〜)になっちゃいそうだな」と覚悟したにもかかわらず、14人
で戦い抜き、あともう一歩でー実際ゴールキックが1本決まっていさえすれ
ばー勝てた、というパフォーマンスをしたWalesは最大限賞賛されるべきな
のでしょう。でも同時に、そこまで肉薄したのに勝ちきれなかったのは返
す返すも惜しまれる。あれは勝っておくべき試合だったと思う。
Quarter finalに戻って、Springboks vs Wallabies。
すごい試合でした。私はひそかに(Kiwi達の前で大きな声では言えない)
「・・これ、事実上の決勝戦じゃなかろーか」と思って見ていました。
Tri Nationsの時には(まあ、ABsにも勝ったりしたけれど)何だかあまり
コワさの無かったBoksが、「・・うっわ〜、強いぞこれは」と舌打ちして
しまうほどの凄みを発揮して、ズズンッドドンッと最重量級のパンチを繰
り出してくる、のだけれど、Wallabiesのほうは、如何にも‘防戦一方’と
いった体制なのに、倒れても倒れても起き上がるターミネーターの如く不
死身のしぶとさで対抗しながらごく僅かなチャンスを掠めとり、“死闘”
をものにしてしまった。
Boks、嫌いじゃないけど、過去Boksが負けた時に「かわいそう」という風
に感じた事なんて(多分)無かったと思います。が、今回はじめてものす
ごく気の毒に感じました。ベスト8で終わるようなチームじゃない、「もし」
なんて意味ないけれど、「もし」Wallabiesが予選プールでIrelandにやぶ
れる波乱が無ければ−、「もし」計算ずくで予算プールを戦って2位通過で
ノックアウトーナメントに進出するようにしていれば−、
Boksが“連覇”という結果になったとしても全然おかしくない、それだけ
の強さがありました。
この一戦を観たあとでABsのQuarter finalを見たらちっともすごいと思
えなくて(苦笑)、又もやひそかに「これで(Semi final)乗り越えられ
るんやろか」と心配していましたが、さてそのSemi final(今度こそ「事
実上の決勝戦」と大っぴらに言われていましたね)。
Wallabiesは前週の死闘の後で疲労困憊の体、対するABsはここまで余裕
を残して勝ち上がってこられた事で結果的に満を持してこの一戦に臨めた
のでしょう、Quarter final までのどこかピリッとしない姿と違い、久し
ぶりにABs らしい良さの出たパフォーマンスでした。JaneやDaggとかの、
ビッグゲームのプレッシャーをものともしない臆することなきプレーぶり
が試合の流れを決めた感じで、私的には*割と安心して見ていられました。それでも、ABsがずっと優位にたっているのにやはり(ゾンビ<ターミネー
ターのように)決してあきらめず復活してくるWallabies(*なので、
Kiwi達は最後の5分位まではドキドキだったらしい)。
Wallabiesもね、「もし」Irelandに負けさえしなければ本当の決勝を戦う
事が出来たはずなんだけど。
でも、あれもこれも、もう今回は全て、ABsが優勝する、そのための筋
書きだったという事なのでしょう。
2003年から8年・・Richieがエリス杯を、今度こそ、ようやく、いよいよ、
やっと、ついに、掲げる事ができるんだなあ。良かった、ほんとうに・・。
というわけで、もう既に優勝した気になっちゃっている私です。
(決勝前ですが)やったねNZ、おめでとう!(爆)。
19 Oct.2011 佳
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