No.44 NEC グリーンロケッツ 松本に来る!
年度当初のスクール年間行事予定発表時、今年のトップリーグ来松(アル
ウィン)が12/2だと聞いて「え、じゃ、私“パス”です、すみません(早明
戦で衛藤君を応援してきま〜す)」と、(コーチの皆様からヒンシュクをか
いつつも)宣言していましたが、Nili LatuラトゥさんのNEC加入判明(
No.38参照)により、「早明戦に行くか、アルウィンに行くか」大いに悩み
ました。
で、1週間前に「ここは初心を貫いて早明戦に行くとするか」とチケットを
買おうとしたら既に<売切れ>。まあ、当日現地に行けば何とかなるとは考
えましたが、「早明戦チケット入手不可。それって、ラトゥさんが私を呼ん
でいるのに違いない(←‥‥‥)」と納得し、アルウィンに行く事にしたの
でした。
入口のNECのテントにはいつもTVで見ている選手達がズラリ。中でも猪瀬
選手は子供達相手にめちゃくちゃ愛想良く接していて感心しました。猪瀬君、
きみはエライ!! それからしばらくスクールの子供達の前座試合を眺めなが
らブラブラしていると、バスが到着し、Semisi Saukawaサウカワさんと
Glen Marshマーシュ(なんでマーシュだけ呼び捨て?)が登場!ここでちょっ
と横道にそれますが、私、普段は“サイン集め”に関心はありません。個人
的に我が家に来てくれたラグビー関係の人達には、必ず記念にサインをして
もらう事にしていますが、それ以外は、競技場の内外で有名な選手やらそう
でない(けど注目している)選手やらを見かけても、特別にサイン会でも開
催しているのでない限りサインをもらいに近寄って行こうとは思わない。
‥のですが、今回はサウカワさんとマーシュですよ〜、インターナショナル
ですよ〜(笑)。
W杯の記憶が鮮明とあって、私の頭の中ではFiji(とTonga)の選手には後
光が射していますからもう大変。サウカワさんに歩み寄ったはいいのですが、
「す、すみませんっ、あのっ、あの、サインをもらってもいいですか?」‥日本語なのに言葉が上ずっている。サインを書いてもらい握手もしてもらいま
したが、ろくに話かける事もできず(ホントはせめて「W杯でのFiji、素晴
らしかったですね! 感動しました!」位は言いたかった‥そうそう、せっ
かくFijiの国歌も覚えたんだから、歌ってくりゃ良かった←ウケたかもしれ
ないのに‥と後悔)、カチンコチンと鯱張ったまま戻ってくると、今度はす
ぐそこにマーシュです。
不思議にも、マーシュには全然緊張せず話しかける事ができました。まず1
枚普通にサインをもらい、おまけにもう1枚スクール用(?)まで頼んで、『
安曇野ラグビースクール』のAZUMINOというスペルを教えたりしてすっかり
リラックス。‥何故なんでしょう。W杯に出場してなくて後光が射していな
かったから(笑)、というのは冗談で、多分、目が合った瞬間にニコッとし
てくれる親しみ易くて穏やかな雰囲気の人だったせいだと思いますが。
ところで、この時初めてサウカワさんとマーシュがこの日の試合には出な
いと知り、「つまりラトゥさんは出るんだ」とわかったのですが、考えたら
その時まで彼が出場するという何の保証も確証もないのに「ラトゥさんが呼
んでいる〜」とか言ってルンルン出かけてたわけで、私ってやっぱりかなり
能天気な性格‥。
さて、観戦記ではないのでかっとばしますが、試合についてもちょっとは
コメントしておくと、クボタがすごく良く、特にディフェンスでの集中力が
目立ちました。ラトゥさんの突進をしっかりとめていたので、ほお〜と感心。
タックルが低い! ‥というわけで、ずっととめられていたラトゥさんでし
たが、後半になって、自らマイボールにした球出しの後、次のプレーで、「
あ、来る来るくる〜!!!」と思って見てたらやはり絶妙のタイミングで走り込
んで(「来た来たきた〜!!!」)ビッグゲインをして、あとはきちんとラスト
パス。‥見に来て良かった
最後迄どちらが勝つのかわかりませんでしたが、結局NECが辛うじて逆転
勝利。クボタが勝てそうな試合、むしろクボタが勝つほうがふさわしい試合
だったので、そうなっても嫌ではなかったのですが、「NECが勝った方が何
となく試合後にラトゥさんにサインをもらいやすいな」と思っていたので、
ちょっと安心しました。すみません、クボタの皆さん。クボタの出来は全然
悪くなかったですが、一つだけNECの方が良かったと思ったのは、試合内容
ではなくて、ファンサービスの度合いです。入口でのファンの出迎えもそう
でしたが、NECのほうが、選手がそこら辺に出て来ていて気軽にサインや写
真に応じていました。試合前のウォームアップも、NECサイドは選手がたく
さん姿を見せていたのですが、クボタ側はガラーン。特に地方の観客はトッ
プリーグの選手が姿を見せてくれるだけでも嬉しいものなのですから、もっ
とファンの前に出て来てほしかった気がします。尤もクボタの選手達は試合
に集中するべく、ウォーミングアップでも秘密の練習をしていて観客の前に
出られなかったのかもしれない。だとしたら、試合にかける意気込みとして
評価すべき事かもしれませんが、一般論としてはやはりトップリーガーは
ファンサービスも心がけるべきでしょうから、今後クボタの皆さんはぜひプ
レー以外のそうした面も再考を。
さて、ノーサイド後はおなじみの光景。選手達が、観客席に向かって一列
に並んで挨拶をしてくれます。そして大抵は、近くまで来て握手やサインを
してくれます。ふ、ふ、ふ、いよいよだ。能天気な割に何故かこの時ばかり
はちゃっかりしていた私、バックスタンドにNECの大きなフラッグを持った
サポーターのかたがいらしたので、そばにいればNECの選手達が来てくれる
だろうと考え、その御一行の近くに座っていたのです。観戦に行くと決め
て僅か4、5日だったため、前日の夜になってからあたふた<サインをしても
らう特製台紙>と<プレゼント>を用意。その二つを片手に手すりのところ
に立って待っていると、徐々に集まり始めたNECの面々。私はグラウンドに
向かって左寄りにいたのですが、うまい具合にラトゥさんはスタンドに向
かってずらり横一列に並んだメンバーの右端、つまり一番“私のほう”(笑)
に立っている。ふ、ふ、ふ‥。
ところが、一斉に「礼!」をしたあと、ラトゥさん、そのままクルリとメ
インスタンド側に向きかけるではないですか。私は思わず「こっち、こっち
〜!」と、手にした<サイン用台紙>を手すりから突き出して振りました←か
なりみっともない光景‥。すると、想いが通じたのか(?)、ラトゥさんが一
瞬チラとこちらを見たかと思うと、スタスタスタと一直線に近づいて来てく
れたのです。実は私が用意した<サイン用台紙>、ただの画用紙なのですが、
色が赤。赤い画用紙に、インターネットからプリントアウトしたW杯のTonga
の写真(トンガのユニフォーム姿のラトゥさん)をペタッと貼付けたもの
でした。きっと、クルリと向こうに行きかけた時、目の端に赤が入り「あ、
俺の写真」と気づいてくれたに違いない。「よ、良かった、この台紙にし
て‥。」その手製台紙(受け取って、画用紙に紙を貼りつただけのものとわ
かり、「くすっ」と笑ったラトゥさん‥あれは苦笑か失笑か‥)にサインを
もらい、次にプレゼントの入った袋(袋も使えるようにとエコバッグ入り!)
を渡すと、エコバッグにまでサインをしてくれそうになったので、慌てて「
これはプレゼント!」。中身を取り出しながら「これはあなたに」「これは
奥さんへ」「これはお嬢さんへ」と、一応説明して無事渡し終えました(と
ろい説明のせいで、他のメンバーが既にメインスタンドへ向かったのを一番
後から追いかける羽目になったラトゥさん、ご免なさい)。‥以上、ラトゥ
さん(サウカワさん、マーシュ)の『サイン・ゲット顛末記』でした。
ちなみに、ラトゥさんが私に独占されている間、代わりに(?)観客達へしっ
かりファンサービスしていたJaco Van Der Westhuyzenヤコさん! “イン
ターナショナルですよ〜”と騒いだくせに、あなたのサインが抜け落ちてい
ますので、次の機会には宜しくお願いしますね。
<プレゼント>(何をあげたかは内緒)は、前述通り、前夜にゴソゴソ、
家にある中からかき集めて用意したものなので気に入ってくれたかどうかは
疑問。とにかく「Tongaの活躍、見てましたよ!」という事と「応援してま
す!」の気持ちを伝えたくて、何か贈りたかったのです。今考えれば、それ
ならそうではっきりとしたメッセージを一言でも書き添えておけば良かった
のに、慌てて用意していた時には気も回らず‥。サポートの気持ちを表すた
めになら(サウカワさんの時にも思ったけど)いっそTongaの国歌でも歌え
ば良かったわ←歌えるんですよ、私。
まあ又いつか近くで会う機会があったら、その時にはFijiとTonga(ついで
にNewZealandもOKだし、South Africaもちょっとなら‥)の国歌を彼らと
合唱する事にしましょう。‥なんて。
明日はクリスマス・イヴ。『マーシュからのプレゼント』(コピーですが)
をスクールの皆にお届けします。素敵なクリスマスを、そして、穏やかな新
年を迎えて下さい。
2007/12/23佳
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